Four Weddings and a Funeral(1994 / 英)
フォー・ウェディング
4回の結婚式と1回のお葬式を通して、真のパートナーを探す男女の恋愛模様を軽妙に描いたロマンティック・コメディー。
監督 | Mike Newell |
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出演 | Hugh Grant, Andie MacDowell, Kristin Scott Thomasほか |
ロケ地 | Old Royal Naval College Greenwich SE10 9LW |
アクセス | ドックランズ・ライト・レイルウェイで カティ・サーク駅下車< |
- お久しぶり、サユリです。お元気だったかしら。たまには顔見せないとね、ということで今日は私が仕切ります。捜査対象は「フォー・ウェディング」よ!
- 相変わらずはりきってますね。それにしても最近、なぜかヒュー・グラントの映画が多いんですけど。
- あら、そうだったのね。そういえば前に捜査した「いつか晴れた日に」にもヒュー・グラントが出てたわ。
- しかも同時期の作品ですね。こちら、脚本家リチャード・カーティス×ヒュー・グラントのコンビで贈るラブコメ・シリーズ第1弾で、この後、同コンビで「ノッティング・ヒルの恋人」「ラブ・アクチュアリー」と続くわけです。
- ヒュー・グラントはともかく、群像劇って好きなのよね。しかも冠婚葬祭ものって、登場人物のマナーとかファッション、社交の様子を見てるだけでも面白いわ。
- リチャード・カーティスがある日、11年の間に65回も結婚式に出席していたという事実に気付き、こんなにも土曜日を無駄にしていたなんて! と腹が立って、その反動で一気に脚本を書き上げたんだとか。
- ああ〜その気持ち分かるわあ。私も一時期、結婚式ラッシュに遭ったもの。日本の場合、ご祝儀があるから余計に大変なのよね。これで自分が結婚しなかったら、なんだか損した気分になるってもんよ。
- リアクションしづらいんですけど……。ところで、本作ではそのタイトルが示すとおり、4回の結婚式と1回のお葬式のシーンが出てきます。
- まず、最初の結婚式はサリー州のBetchworthにあるSt. Michael's Church。2つ目はロンドン、グリニッジのOld Royal Naval Collegeのチャペル。3つ目はスコットランドの設定ですが、実際はサリー州のAlbury Park。そして4つ目はロンドンのスミスフィールドにあるSt. Bartholomew-the Great Church。そしてお葬式はエセックス州のSt. Clement's Churchです。
- ホテルも気になるわよね。チャールズとキャリーが初めて一夜をともにするチューダー朝時代のゲストハウスとか……。
- あれはバッキンガムシャー州にあるKings Arms Hotelですね。
- チャールズの優柔不断さは、女性としてはどうなんですか。
- それはやっぱりじれったいわよねえ。あのキャラクターって、典型的な英国人男性って感じがするわ。いわゆるコミットメント・フォビア。リバーサイドで告白するシーンは可愛かったけど。
- その直前の、弟を交えての会話が面白いですよね。言葉が不自由な弟と手話で猥褻な会話をしながら、キャリーにはあくまでも感じ良く答えるという。あのシーンはBFIサウスバンク、毎年秋に開催されるロンドン映画祭の本拠地ですね。
- 僕はキャリーが男性遍歴を告白するシーンが興味深かったです。
- ある意味、ちょっと恐ろしい女よね。
- あははは。ちなみにあそこはCovent GardenのWellington StreetにあるCafé Rougeです。
- あとはやっぱりクライマックスの雨の中での告白シーンよね。
- あれはロンドン市内、IslingtonのHighbury Terraceの22番地だそうですが。
- あれだけ好きなのに、結婚はしないでおきたいって……。うーん、英国人よねえ。
真のパートナーと結ばれるまでの紆余曲折が描かれているわけだけど、やっぱりすべては直感とタイミングに尽きるのかしら……。それにしてもパートナーを見付けられない人の悩みって、英国にしろ日本にしろみんな一緒なのよねえ、なんてしみじみ思っちゃうわね。それでも最後は登場人物が全員ハッピーになって、こっちまで幸せな気分になるわ。まあ、現実には絶対あんなふうにうまくいかないけどねえ。
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