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Tue, 12 November 2019

Blow Dry / シャンプー台のむこうに

映画の舞台裏を捜査する!特捜シネマ刑事
第71回

Blow Dry
シャンプー台のむこうに (2001 / 英・米・独)

ヨークシャーの小さな町で全英ヘアドレッサー・コンテストが開催されることに。余命短いシェリーは、以前ともにヘアサロンを経営していたが今は絶縁状態にある夫と息子に歩み寄り、コンテストへの出場を目指すが……。

今週のロケ地

監督 Paddy Breathnach
出演 Alan Rickman, Natasha Richardson, Josh Hartnett ほか
ロケ地 Shoreditch Town Hall
アクセス 地下鉄Old Street駅から徒歩

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  • 今週は、個人的にとても好きな作品なのだ。ほんとに過言ではなく、この映画のすべてが好きだぞ。
  • と、デカ長絶賛の一本がこちら、英国北部の小さな田舎町を舞台に、ヘアドレッサー・コンテストというユニークな題材を用いて描いた、心温まる人情コメディー・ドラマです。知る人ぞ知る小粒な作品という印象もありますが、アラン・リックマン、若きジョシュ・ハートネットを始め、出演者がなにげに実力派揃いですよね。
  • 私の大好きな名脇役俳優、ビル・ナイも出てるし。ジョシュ・ハートネットは、この直後に「パール・ハーバー」で大ブレイクしちゃったんだよな。
  • 「フル・モンティ」や「スラムドッグ$ミリオネア」で知られるサイモン・ビューフォイが脚本を手掛けてますから、彼の作品及び英国発のハートフルなコメディーがお好きな方なら、まず失望はしないでしょう。僕なんか「フル・モンティ」よりもこっちの方が好きですしね。
  • おっ、やっぱりそうかタロウ君、実は私もそうなのだ。ヘアドレッサー・コンテストっていうのがまたいいよね。ヘンな美容師が出てきたりして笑わせる一方で、自身の腕と技を磨きながら、人に幸せを届ける美容師っていう仕事の素晴らしさも、さりげなく伝えてるんだよな。
  • 本作はヨークシャーにある、キースリー(Keighley)という町が舞台になっていますが、実はここ、サイモン・ビューフォイの故郷らしいですよ。現地で撮影も行われていますね。
  • キースリーの市長さんがこれまた強烈だよね。イベントを盛り上げたい気持ちでいっぱいなんだけど、慣れないゆえにスマートに事を運べない。でも、とにかく地元愛に溢れてることは確かなんだな。エンドロールの熱唱ぶりを見ればそれが分かるってもんよ。ちなみにこの人、「時計じかけのオレンジ」で主役の不良少年4人組「ドルーグ」の一人を演じてた人だよ。
  • ここでざっとストーリーを紹介しますと、主人公のシェリーは末期がんに冒されていて、助かる見込みがないことを誰にも言えずにいます。そんな折、キースリーの町で年に一度の全英ヘアドレッサー・コンテストが開催されることを知る。これを機に、10年間も口をきいていなかったヘアドレッサーの夫フィル & 息子ブライアンと仲直りしたいと考え、チームを組んでコンテストに出場しないかと話を持ちかけるんですね。ちなみにこのコンテストのシーン、実は東ロンドンの「Shoreditch Town Hall」で撮影されてます。それと、全国から集まってきた凄腕たちが宿泊する「ビクトリア・ホテル・キースリー」は、グリニッジ近くの「Woolwich Town Hall」が使われました。
  • シェリーが10年前にフィルとブライアンを置いて駆け落ちした相手が、ヘアモデルのサンドラっていう女性なのも笑えるな。この人がまたナイスなキャラなんだが。
  • 物語の内容はなかなかどうして涙を誘うものがあるんですが、キャラクターが皆魅力的でユーモアがたっぷりちりばめられているから、涙の倍ぐらい笑いも誘う。観ていてあったかい気持ちになるんですよね。
  • みんな最初は自分の都合やプライドのためにコンテスト出場を決めるんだけど、本番までのいろいろを経て、結果的にはそれが自分だけじゃなくて、周囲の人にも幸せと元気をもたらしてるんだよね。

デカ長、物申す
一線を退いていた元カリスマがもう一花咲かせる、しかも地元の田舎町で、っていう設定にも心をくすぐられちゃうね。ところでシェリー役のナターシャ・リチャードソンは女優バネッサ・レッドグレイブの娘で俳優リーアム・ニーソンの妻としても知られた人だが、2009年にカナダのスキー場で転倒して頭部を打ち、その2日後に弱冠45歳で急逝してしまった。2年も前の話だが、この場を借りて哀悼の意を捧げたいと思います。

 
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