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ニュースダイジェストのグリーティング・カード
Tue, 27 October 2020

国外移住するならドイツ?! from Germany

本誌1074号(12月7日発行) 就職難を背景に、昨年は過去50年来最大となる14万5000人のドイツ人が職を求め国外に移住した。ちまたでも、夢と期待に胸をふくらませ、国外で第2の人生をスタートさせる家族を追ったドキュメンタリーTV番組が花盛り。ドイツ政府は、「若くて有能な頭脳が国外に流出している!」と危機感を募らせるが、ちょっと待った。ちらっとよその国を見てみれば、どうやら状況はそんなに悲観的でもないようだ。例えば英国。年間の移民数がドイツのそれをはるかに超える同国では、移住先候補にドイツの名を挙げる人も少なくないという。

クリス・アランさん、63歳。観光で有名な英東海岸沿いの町ノルウィッチでリタイヤ生活を送る彼はいま、毎年休暇を過ごすコブレンツ近郊の町への移住を考えている。「ラインラント地方の素朴な風景が大好きなんだ。英国に比べて不動産も安いしね」。ロンドンからミュンヘンにやって来た44歳の技術師、スティーブ・ヘイスティングスさんも、ドイツに魅せられた一人だ。「バイエルン州ではハイテク産業の需要が豊富。当初は3年の予定だったけど、これからもずっとドイツかな。それに、ロンドンでは週末ともなると道端で酔っ払った奴らの騒動が耐えないけど、ミュンヘンの酔っ払いはみんなビアガーデンに集まって楽しく騒ぐだけで、治安も抜群だしね」。「英国 人のユーモアが聞けないのはちょっとさびしいけど」と付け加えながらも、ドイツでの暮らしにおおむね満足している様子だ。

英国の昨年1年間の移民数は35万人。失業率は約5.5%とドイツに比べてかなり低い同国だが、生活費が高すぎる、天候が悪い、などの理由でドイツの倍以上の国民が国外に脱出した。しかも大半は20代半ばから40代の若い世代だ。

しかし、ドイツのマスコミが醸す憂国的なトーンとは違い、英国人の中にはそういった状況を問題視する向きはあまりないようだ。所変われば見方も変わるということか。音楽プロデューサーで、2年前からハンブルクに住むゲイリー・アルダーソンさんはこう話す。 「世界の国々がどんどんお互いの距離を縮め、それによって人々が生きていく国の選択の幅が広がる。とってもいいことじゃないか!」。

「Spiegel 」紙 "Lust auf lovely Deutschland"



 
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