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Sun, 08 December 2019

ナンバー・プレートでお国自慢する人たち from France

ナンバー・プレートでお国自慢する人たち
 上は政府案、下は県番号を追加表示
 する地方議員案 (Wikipedia/JFZ)
現在フランスを騒がせているのが、来年から採用される予定の車の新ナンバー・プレート制度である。

政府は2008年初頭、急増する自動車登録手続きの効率を上げるために、登録県ごとに固有の番号を用いたナンバー・プレートを廃止し、今後は全国共通の通し番号を使用すると発表した。これにより、これまで車が登録された県を示していた下2桁の番号が、ナンバー・プレートから姿を消すことになる。ところが国民はこれに大きく反発。あるアンケート調査によると、実に71%のフランス人が現行制度の維持を支持しているという。

例えば「123‐AAA‐75」というナンバー・プレートの場合、「75」はパリで登録された車であることを意味していた。これが新制度下では、下2桁の部分にも適当なアルファベットが割り当てられることになる。これではどの場所で登録された車か分からなくなるではないか、というのが反対者の主だった趣旨だ。

確かに日本でも「練馬」と「品川」とでは、同じ東京の車でもステータス感が違うし、神奈川県でも「湘南」ナンバーが誕生したときは、わざわざ車の登録のためだけに管轄の地区にアパートを借りた人がいた。この2桁の数字に、こだわりを持ちたくなる気持ちは分からなくもない。しかも全国に約100の県があるというフランスでは、それぞれの地域に対する地元民の愛着には並々ならぬものがあるからなおさらだ。

そもそもフランスでは自分の出身県を答えるときに、県名ではなくこの2桁の数字を挙げることが多い。例えば有名どころでは、若者の暴動の舞台となったパリ郊外のセーヌ・サン・ドニの住民は、居住地を「93」と答える。世界的な観光都市ニースやカンヌがあるアルプ・マリティーム県は「06」、仏大統領のお膝元オー・ド・セーヌ県は「92」。スポーツ選手にとっての背番号のように、県番号はもはや地域と一心同体と言っていいほどの存在価値を持っているのだろう。

たかが2桁、されど2桁。ナンバー・プレートの通し番号をめぐる論争は、いつまで続く のやら。

「Le Figaro」紙 "La ≪guerre≫ des plaques d'immatriculation continue"



 
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