リバプールのナショナル・トラスト
National Trust's properties in Liverpool
1年ほど前にこのコーナーでご紹介した、ジョン・レノンが青年時代を過ごした家、メンディプス(Mendips)を覚えていらっしゃいますか?その時はトラストのプロパティではなく、ビートルズの名曲の舞台となったストロベリー・フィールズを描いた作品を掲載いたしました。今回の作品は、ストローベリー・フィールズのすぐそばにある、メンディプスそのものです。
今年2008年は、リバプールが「欧州文化首都」に選定され、年間を通じてさまざまなイベントが開催されています。同市内にあるプロパティは全部で4つ。これらの場所を巡るには絶好の機会といえるでしょう。
まずご紹介するのは、エレガントなジョージアン・スタイルのタウンハウスが並ぶ59 Rodney Street。ここには20世紀 中期に活躍したカメラマン、E.Chambre Hardmanの自宅兼スタジオがあります。
ハードマンの写真は、まるでモノクロームのフランス映画の一場面のようにお洒落な作風です。彼が使っていたスタジオや仕事場、台所に至るまでのすべてが、当時のままに保存され公開されています。
市内からは少し離れますが、ジョン・レノン国際空港のお隣にあるのが、アーツ・アンド・クラフツ運動を主導したウィリアム・モリスの内装を堪能できるスピーク・ホール(Speke Hall)です。ここではモリスの壁紙だけではなく、16世紀に建造された素晴らしいハーフ・ティンバーのマナー・ハウスと、それを取り囲むイングリッシュ・ガーデンを楽しむことができます。
そして残る2つ、先述のメンディプスと、ポール・マッカートニー卿の青年時代の家、20 Forthlin Roadは、どちらもリバプール市内、またはスピーク・ホールから出ているトラストの専用バスを利用しなければ、見学をすることはできません。今年はリバプール観光にもってこいの1年です。今から計画を立てて、楽しんでくださいね。
(文責・小野まり)
詳細: www.nationaltrust.org.uk | |
トラストのビートルズ・ ツアー予約先: www.nationaltrust.org.uk/beatles |
< 前 | 次 > |
---|