メンディプス - Mendips
ビートルズの源流を求めて
ナショナル・トラストでは、前号で紹介したポール・マッカートニーのファミリー・ハウスに加えてもう1つ有名なビートルズゆかりの地を保護しています。それがジョン・レノンが青年時代を過ごした家、メンディプスです。
ジョン・レノンは5歳の時に、母方の伯母マリー・スミス(通称ミミおばさん)に引き取られ、このメンディプスで暮らすようになります。メンディプスがあるメンローブ・アベニューは、リバプールの中心地からわずか5マイル(約8キロ)ほど離れた緑の多い落ち着いた住宅街になっており、家の裏手には小さな通りを挟んでビートルズのヒット曲で有名になったストロベリー・フィールドがあります。そしてメンローブ・アベニューの先には、ペニー・レーン通り。ビートルズの世界をそのまま体験できるエリアです。
ストロベリー・フィールドは、残念ながらナショナル・トラストのプロパティではありません。数年前まで孤児院として運営されていましたが今は閉鎖されてしまい、いつ取り壊されるか、はたまた保護されるのか、分からない状態となっています。
実際に現地を訪れると、ストロベリー・フィールドの園内には入れず、ゲートしか目にすることはできません。しかしその緑深い奥に、あの名曲「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」の世界が広がっていると思うと、やっぱり描かずにはいられませんでした。
メンディプスでは常駐のナショナル・トラストのスタッフから、この家にまつわるジョンの思い出話や、曲作りの相棒であるポール・マッカートニーと過ごした当時の様子など、ここでしか聞けない興味深い解説を聞くことができます。恐らく訪れる人々は年代を問わず、ビートルズやジョンへの思いを改めて深めることでしょう。
(文責・小野まり)
Address | Woolton, Liverpool |
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Tel | 0870 900 0256 |
Access | ナショナル・トラスト専用バスの利用者のみ入場可。 専用バス・オンライン予約: www.nationaltrust.org.uk/beatles |
Open Hour | 3月21日~10月28日までの月・火を除く毎日(要予約)。 |
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