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Mon, 16 December 2019

第9回 裸で街を走り抜けるおじさん

ジェシー・シュースト
Jesse Schust

コンピューター・サポーター
1972年生まれ、36歳
米国ニュー・ハンプシャー出身 / ロンドン在住


バーナード・ボーズ
Bernard Boase


ITスペシャリスト
1944年生まれ、64歳
ロンドン出身/在住

裸になってサイクリングという奇妙な行動を通して、石油文化がもたらす環境被害を訴え、自転車の利用を促すデモ集団、「World Naked Bike Ride(WNBR)」。ロンドンでの開催責任者2人に話を聞いた。(以下JS: ジェシーさん、BB: バーナードさん)

ロンドン中心部ピカデリー・サーカス付近でデモを行うWNBRのメンバー
ロンドン中心部ピカデリー・サーカス付近でデモを行うWNBRのメンバー
© Rob Jordan

デモに参加しようと思ったのはなぜですか。

BB: 環境問題への危機意識を持ってもらうことに加えて、裸に対する人々の嫌悪感を和らげることができればいいなと。性的な行為を強要するのでなければ、裸をさらすことは英国の法律では禁止されていないからね。いやらしいと決めつけて、裸をさらけ出す行為それ自体をタブーにしている人たちに、是非とも訴えたい。

あえて裸にならなくてはいけない理由とは何でしょう。

BB: 人間の裸って、何かを訴える手段としては、とても効果的だと思うんだ。動物の毛皮を洋裁目的で使用することへの倫理的責任を問うキャンペーンでも、「裸体」はよく使われるしね。あとWNBRの活動の場合は、参加者の多くが体にボディー・ペイントしたりするから、お祭りのような雰囲気になって楽しいんだよ。

初めて参加した時は、さすがに恥ずかしかったのでは?

BB: 全然恥ずかしいとは思わなかったね。僕は過去に、公の場で裸になる権利を主張しようと、45分間素っ裸で外に立っていたことがあるし。そちらの方が、裸で自転車をこいでいる絵柄よりもずっと怖かったかもね。

JS: 英国の道は狭い割に、とても車の量が多い。歩行者を不死身とでも思っているのか、車の走行も速すぎると思う。裸になる恥ずかしさよりも、ロンドンでの乗用車の荒っぽい運転の方が印象的だったな。

自分の裸には自信がありますか。

BB: もちろんさ、常にね。暑い日は自分の肉体を見せびらかそうと、できるだけ服を脱ぐようにしている。音楽を聴いたり、本を読んだりするのと同じくらい裸でいることが好きだから、裸になるっていうのは一種の趣味とも言えるかな。

子供の頃の夢は何でしたか。

JS: たくさんあったけれど、どの夢にも「世界を変える」という共通の目的があったな。環境問題だけでなく、反戦デモや言論の自由を主張するデモにも参加したんだ。これらの色々なデモに参加することによって、部分的にだけれども世界を変えるという夢が叶っているような気がするよ。

これから何かしていきたいことはありますか。

JS: 歩行者やサイクリストが安心して通れる道路を整備してもらえるように市役所を説得していけたらいいな、と。その結果、そうした道路に並ぶお店やカフェが繁盛する、といった相乗効果が起きればもう最高だね。


(取材・執筆: 高橋百合子)

 
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