いえいえ、それがそうでもないんです。
普通にスーパーで売っている食材で、手軽に日本食って作れるものなんです。
おいしくてヘルシーな日本食、さっそく作ってみませんか?
(サイモンス美樹 管理栄養士 happylife Japanese nutrition and health主宰)
日本米の代わりにプディング・ライスで炊き込みご飯
プディング・ライス | 2カップ | |
鶏むね肉 | 1枚 | |
人参 | 1/2本 | |
オイスター・マッシュルーム | 50g | |
乾燥マッシュルーム | 15~20g | |
ぬるま湯 | 2カップ | |
しょうが | 一片 | |
黒ゴマ(飾り用) | 少々 |
酒、又はワイン | 大さじ2 | |
しょうゆ | 大さじ1 | |
塩 | 小さじ1弱 |
乾燥マッシュルームはぬるま湯で1時間ほど戻す (戻し汁はだし汁として使う)。 |
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プディング・ライスは洗って水気を切る。 | ||
鶏肉は小さめの一口大に切る。 | ||
人参は皮をむき、半月の薄切りにする。 | ||
オイスター・マッシュルームは石づきをとり、大きいものは割いて小さめの一口大にする。 | ||
しょうがは小さく刻んでおく。 | ||
炊飯器で炊く場合は、からまでの材料と調味料を入れ、スイッチを入れる。炊き上がったら15分ほど蒸らす。鍋で炊く場合は、からまでの材料と調味料を鍋に入れてふたをし、煮立つまでは強火で、煮立ったらふきこぼれない程度まで火を弱め、15分間煮る。その後、火を止めて15分間蒸らす。最後までふたは開けない。 | ||
お茶碗に盛り、上から黒ゴマをふりかけて、できあがり。 |
プディング・ライスって?
形は日本米に近い、丸みを帯びたお米です。粘り気があり、味も日本米に近く、英国ではライス・プディングを作る際に使われます。これを利用すればおいしい雑炊やお粥も作れるので、私たち日本人にとっては強い味方です。お米といえば、糖質やたんぱく質が主な栄養素ですが、実はビタミン、ミネラル、食物繊維なども微量ながら含まれています。
大根の代わりにターニップで鶏肉との煮物
ターニップ | 2個 | |
鶏もも肉(骨付き) | 4枚 | |
乾燥マッシュルーム | 15~20g | |
ぬるま湯 | 3カップ | |
スプリング・オニオン | 1~2本 | |
しょうが | 少々 |
しょうゆ | 大さじ2杯半 | |
酒、又はワイン | 大さじ2 | |
砂糖 | 大さじ1 | |
塩 | 少々 |
乾燥マッシュルームはぬるま湯で1時間ほど戻す (戻し汁はだし汁として使う)。 |
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ターニップは皮をむいて4等分にする。鶏肉は皮と余分な脂を外す。 | ||
柔らかく戻したマッシュルームと戻し汁を鍋に入れて火にかけ、調味料も入れる。 | ||
だし汁が煮立ったら鶏肉を入れ、アクを取りながら煮る。 | ||
ターニップを加え、落としぶたをする。なければアルミホイルで代用する。アクが出てきたら、こまめに取る。 | ||
落としぶたをしたまま中火で20分ほど煮る。ターニップが透明になり、だしの色がついてきたら落としぶたを外し、さらに10分ほど煮る(時間がある場合は、煮る時間を長くした方が、味がしみてよりおいしいです)。 | ||
器に盛り、スプリング・オニオンの小口切りと針しょうがを添えて、できあがり。 |
ターニップって?
いわゆる蕪(かぶ)のことです。よくスーパーで見かけるのは、上半分が紫色で下半分が白いものが多いですが、お日様にあたった部分が紫色になっています。この根菜、実はビタミンCが豊富。また、蕪に含まれているジアスターゼ(でんぷん消化酵素)のお陰で、蕪の煮物は、胃の調子が良くないときなど、優しく刺激の少ない食べ物として昔から食されています。
椎茸の代わりにポートベロー・マッシュルームで肉詰め
ポートベロー・マッシュルーム | 大4個 | |
牛ひき肉 (牛と豚ひき肉125~150gずつでもOK) |
250~300g | |
パン粉、又はブレッド・クラムス | 大さじ3 | |
玉ねぎ | 小1個 | |
卵 | 1個 | |
おろししょうが | 1片分 | |
おろしにんにく | 1片分 | |
小麦粉・油 | 少々 | |
付け合わせ用のサラダリーフ、トマト |
酒、又はワイン | 少々 | |
しょうゆ | 大さじ1 | |
塩 | 少々 | |
こしょう | 少々 |
ポートベロー・マッシュルームは石づきをとる。 | ||
玉ねぎはみじん切りにして耐熱容器に入れてラップをし、電子レンジで2分加熱してから冷ましておく(電子レンジの代わりにフライパンで、しんなりするまで炒めてもOK)。 | ||
卵を溶いて、パン粉、又はブレッド・クラムスと混ぜておく(ひき肉と混ざりやすくするため)。 | ||
ボールにひき肉、と、おろししょうが、おろしにんにく、塩、こしょうを加え、粘りが出るまでよく混ぜる。 | ||
マッシュルームの内側に小麦粉をはたき、のひき肉を詰める。詰め終わったら、肉の表面にも少し小麦粉をはたく。 | ||
フライパンに油を敷き、肉側の方から焼く。肉に焼き色が付いたら裏返し、マッシュルームにも焼き色を付ける。 | ||
両面に焼き色が付いたら、酒、又はワインを少量ふりかけ、ふたをして蒸し焼きにする。 | ||
肉に火が通り、マッシュルームも少ししんなりしてきたらふたをとり、水分を飛ばす。 | ||
最後にしょうゆを全体にふりかけて、できあがり。付け合わせにサラダリーフとトマトを添える。 | ||
*アレンジとして、最後のしょうゆの代わりに、酒、又はワイン大さじ1、しょうゆ大さじ1、砂糖小さじ1の割合で混ぜておいたタレをフライパンに入れ、照りが出るまで火を通して肉詰めにからめると、照り焼き風になります。 |
ポートベロー・マッシュルームって?
大きなマッシュルームです。肉厚で食べ応えがあり、旨み成分(アミノ酸)を多く含みます。ビタミンB群やカリウム、食物繊維も豊富。また、ビタミンDも多く含まれ、調理する前に少しお日様に当てると、紫外線の影響でさらにビタミンDが増えます。日照時間の少ない冬には、体内でのビタミンDの生産量が不足しやすくなり、骨粗しょう症やうつ病などの原因にもなるようですので、これからの季節の頼れる食品と言えるでしょう。
長ネギの代わりにリークで鶏肉とのお吸い物
リーク | 1本 | |
鶏むね肉 | 1枚 | |
乾燥マッシュルーム | 15~20g | |
オイスター・マッシュルーム | 50g | |
ぬるま湯 | 800ml |
酒、又はワイン | 大さじ2 | |
塩 | 小さじ1弱 | |
しょうゆ | 大さじ1 |
乾燥マッシュルームはぬるま湯で1時間ほど戻す (戻し汁はだし汁として使う)。 |
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鶏肉は一口大に切る。 | ||
リークは5センチほどの長さに切り、それを縦4等分にする。 | ||
オイスター・マッシュルームは石づきをとる。 | ||
を鍋に入れ、煮立ったら調味料とからまでを入れる。 | ||
鶏肉に火が通ったら火を止めて、お椀に盛ってできあがり。 | ||
*このお吸い物は具だくさんなので、麺類のおつゆとしても使えます。蕎麦やうどんを茹でて、このお吸い物をかけるだけ。その際、麺の茹で汁はしっかり切ってください。それでも少し味が薄くなる場合は、お好みでしょうゆや塩をプラス。また、ごま油を小さじ1程かけると、中華風にもなります。 |
リークって?
リークはポロねぎとも呼ばれます。日本でもこの頃、手に入りやすくなってきたようなので、ご存知の方も多いのでは? 主な栄養成分としては、カロチン、ビタミンB群、葉酸、カルシウム、鉄、カリウムなどが挙げられます。ねぎの辛味成分は、にんにくや玉ねぎなどにも含まれるアリシンというもので、血行を良くし、体を温め、疲労回復にも役立ちます。
日本のキャベツの代わりに
ポインテッド・キャベツでロール・キャベツ
ポインテッド・キャベツ | 8〜10枚 | |
豚ひき肉 (牛と豚ひき肉150gずつでもOK) |
300g | |
玉ねぎ | 1/2個 | |
パン粉、又はブレッド・クラムス | 大さじ3 | |
牛乳 | 大さじ3 | |
スパゲティ | 2本 | |
水 | 4カップ | |
固形チキン・ストック | 1個 | |
にんにく | 1〜2片 | |
フラット・パセリ | 4〜5本 | |
ローリエ | 1枚 |
酒、又はワイン | 大さじ1 | |
しょうゆ | 小さじ1 | |
塩 | 少々 | |
こしょう | 少々 | |
ナツメグ | 少々 |
キャベツは葉の根元に包丁を入れて、外側から葉を破らないように1枚ずつはがす(流水に当てながら水の重みを利用すると、きれいにはがれます)。 | ||
はがしたキャベツは、耐熱容器に入れてゆるくラップをし、電子レンジで3分間、加熱する(電子レンジの代わりに、熱湯で茹でてもOK)。巻きやすくするために、葉の軸の固い部分は削ぎ落とす。削ぎ落とした軸は細かく刻んでおく。 | ||
玉ねぎはみじん切りにして耐熱容器に入れてラップをし、電子レンジで2分加熱してから冷ましておく(電子レンジの代わりにフライパンでしんなりするまで炒めてもOK)。 | ||
パン粉、又はブレッド・クラムスは、牛乳と混ぜてしっとりさせておく(ひき肉と混ざりやすくするため)。 | ||
ボールにひき肉、刻んだキャベツの軸と、、塩、こしょう、ナツメグを入れて混ぜる。粘りが出るまで混ぜたら、8等分にして俵型に丸める。 | ||
のキャベツの中心にを置き、手前、左右の順に巻きながら包み、巻き終わりはスパゲティを4等分にしたもので刺して止める(楊枝の代わりにスパゲティを使えば、全部食べられます)。 | ||
パセリの茎でパセリとローリエを縛り、ブーケガルニを作る。 | ||
鍋に水、固形チキン・ストック、、しょうゆ、酒、又はワイン、にんにくを入れ、沸騰させる。 | ||
にのロール・キャベツを、巻き終わりが下になるように並べて入れる。 | ||
キャベツが余ったら、ロール・キャベツの上に乗せる。キャベツを全部使った場合は、落としぶたをして中火で20分煮る。なければアルミホイルで代用する。 | ||
器に盛り、パセリを飾って、できあがり。 |
ポインテッド・キャベツって?
先のとがったキャベツのことです。英国で売られているキャベツの中では、日本のキャベツに一番近いといえるでしょう。トンカツに添えるのにも、このキャベツの千切りでまず大丈夫。キャベツはビタミンCやビタミンU(別名キャベジン)、カルシウムを始め、その他のビタミンやミネラル、食物繊維も豊富です。
かぼちゃの代わりに
バターナッツ・スクオッシュでコロッケ
バターナッツ・スクオッシュ | 1個 (正味400g) |
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牛、又は豚ひき肉 (牛と豚ひき肉75gずつでもOK) |
150g | |
玉ねぎ | 1/2個 | |
小麦粉 | 適量 | |
卵 | 1個 | |
パン粉、又はブレッド・クラムス | 適量 | |
油 | 適量 | |
フラット・パセリ | 少々 |
塩 | 少々 | |
こしょう | 少々 |
バターナッツ・スクオッシュは適当な大きさに切り、皮をむき、ワタと種を取り除く。耐熱容器に入れてラップをし、電子レンジで7分加熱する。バターナッツ・スクオッシュから出た余分な水分は捨て、水気を飛ばす(電子レンジの代わりに、ひたひたの熱湯で茹でてもOK。その際はしっかり水気を切る)。熱いうちにボールに移し、マッシャー、又はフォークでつぶす。 | ||
玉ねぎはみじん切りにする。 | ||
フライパンに油を少量敷き、玉ねぎを炒めてしんなりしてきたらひき肉を加える。ひき肉をほぐしながら炒め、肉の色が変わったら、塩、こしょうで味を調える。 | ||
にを加えてよく混ぜ、12等分にして丸める。 | ||
小麦粉をまぶして溶き卵にくぐらせ、パン粉、又はブレッド・クラムスをまぶし、170〜180度に熱した油で揚げる。 | ||
お皿に盛り、パセリを飾って、できあがり。 |
バターナッツ・スクオッシュって?
ひょうたんの形をしたかぼちゃです。日本のかぼちゃに比べて皮が薄いので、包丁が入れやすく、調理がしやすいのが特徴。かぼちゃはその色からも分かるように、カロチンが豊富で、ビタミンEも多く含んでいますので、アンチエイジングにもいいですね。食物繊維も豊富です。