20 April 2017 vol.1481
少し前、日本で電車内でのマナーについて話題になりましたが、ロンドン地下鉄の車内ではかなり自由な人たちをよく見掛けます。ラッシュ・アワーにゼロから化粧を始める人はざらにいますし、大道芸人が突然タップを踏み出すことも。この程度ならばもう驚きもしませんが、困るのが匂い。先日、深夜に空腹を抱えながら地下鉄に乗っていたときのこと。目の前に座った4人家族が揚げたてのフィッシュ & チップスを4箱取り出したかと思うと、むしゃむしゃ食べ出したではありませんか。車内には油とビネガーの匂いが充満、空っぽのお腹を刺激します。結局その後、フライド・チキンをがっついてしまいました。(月)
某バス停にバスが止まると見える、とあるフラットの2階のお宅。その窓には毎晩、座って外を見ている猫の黒い影法師があります。窓のロール式カーテンは猫のために片側だけ、つっかえ棒で持ち上げられており、その下に両手をそろえてきちんと座った、三角の耳の黒い影が見えるのです。いつのまにかその影を見るのが楽しみになり、バスの2階左側座席に座って、猫がいるか確認するのが常になりました。ところがここ2週間ほど、カーテンの棒が外され、閉まったままなのです。明かりはついており飼い主の姿も見えるので、引っ越したわけではなさそう。猫に何があったのか気になり、心配しています。(徒)
コラム「英国の口福を探して」では、英国の伝統料理やお菓子をご紹介しています。英国料理は一般的においしくない、と言われていますが、マクギネス真美さんが裏話や名前の由来などもふまえて素敵な文章で語る料理の数々は、どれもこれも食べてみたくなるようなものばかり。私はイラストを担当しているのですが、一つだけ困ったことが……。それは、英国料理は彩りに乏しいということ! 水彩色鉛筆の茶系ばかりが減っていくので、鮮やかさを加えるため、小物を工夫して乗り切って(?)います。色は地味でも奥は深い英国料理。レシピを参考に作ったら、カラフルなお皿でいただきましょう。(紅)
最近、やっとフラットの電気メーターが新しくなり、我が家にもスマート・メーターの端末が設置されました。フラットの共同玄関にあるメーターとモバイル回線でつながっていて、家の中でリアルタイムに電気の消費量を確認できるという代物です。自分が電気をどの程度使っているのか把握できると、「お、今日は昨日より少なくて済んだぞ!」などとうれしくなります。まあ英国なので例によって、ソフトウェアの欠陥で1日に3万ポンド以上使ったと表示されたり、プライバシーがきちんと守られているのか不透明な部分があるなど、色々な問題はあるようですが、少なくとも私にとっては節電効果が絶大です。(眠)