知っておきたい!イギリス住居の種類
イギリスの家のスタイルは、日本であまり見られないものも多く、住まい方も異なる。
パンフレットを見たときに、すぐに住居の種類が思い浮かぶようになっておきたい。
一戸建て
デタッチド・ハウス
一戸建ての独立した1軒家。家屋や敷地面積など全体的に余裕があり、普通はフロントガーデンと広いバックガーデンが付いている。3ベッドルーム以上の大きな家が多く、郊外によくある。
デタッチド・ハウス
Detached House
一戸建ての独立した1軒家。家屋や敷地面積など全体的に余裕があり、普通はフロントガーデンと広いバックガーデンが付いている。3ベッドルーム以上の大きな家が多く、郊外によくある。マンション
パーパスビルト・フラット
日本でいうマンションとほぼ同様の集合住宅。3階建て以上の高層建築であることが多い。管理人が住み込みで常駐しているところもあり、駐車場の有無など建物によってさまざまな形態がある。
パーパスビルト・フラット
Purpose-Built Flat
日本でいうマンションとほぼ同様の集合住宅。3階建て以上の高層建築であることが多い。管理人が住み込みで常駐しているところもあり、駐車場の有無など建物によってさまざまな形態がある。一棟二軒住宅
セミデタッチド・ハウス
1棟に2軒の住宅が入っている、イギリス特有の家のスタイル。外からはまるで1軒の家のように見えるが、家を半分に割ったように左右対称になっていて、入居世帯の玄関も庭も別になっている。
セミデタッチド・ハウス
Semi-Detached House
1棟に2軒の住宅が入っている、イギリス特有の家のスタイル。外からはまるで1軒の家のように見えるが、家を半分に割ったように左右対称になっていて、入居世帯の玄関も庭も別になっている。英国式集合住宅
コンバージョン・フラット
間取りの大きな1軒の家を階ごとに区切り、個別のフラットに分けられている。1軒の中に、平均して4~5世帯が入っている。入り口にあるドアのベルの数によって入居世帯数が分かる。
コンバージョン・フラット
Conversion Flat
間取りの大きな1軒の家を階ごとに区切り、個別のフラットに分けられている。1軒の中に、平均して4~5世帯が入っている。入り口にあるドアのベルの数によって入居世帯数が分かる。英国式長屋住宅
テラスド・ハウス
棟続きの西洋風長屋住宅。道沿いに同じような建物が並び、それぞれ玄関や庭は別になっている。5軒程度のものから10数軒続くものまでその規模はさまざま。
テラスド・ハウス
Terraced House
棟続きの西洋風長屋住宅。道沿いに同じような建物が並び、それぞれ玄関や庭は別になっている。5軒程度のものから10数軒続くものまでその規模はさまざま。フラット最上階
ペントハウス
フラットの最上階に位置し、大きな窓やバルコニー等を設置した物件。高層階からの眺望の良さが特徴。価格はその付加価値の分、高額となっている。
ペントハウス
Penthouse
フラットの最上階に位置し、大きな窓やバルコニー等を設置した物件。高層階からの眺望の良さが特徴。価格はその付加価値の分、高額となっている。現代風長屋住宅
タウン・ハウス
テラスドハウスの現代版といえる。主に1960年代以降に建てられた新しいタイプの長屋住宅を指し、テラスドハウスとの大きな違いは、駐車スペースを考慮に入れて建てられていることだ。
タウン・ハウス
Town House
テラスドハウスの現代版といえる。主に1960年代以降に建てられた新しいタイプの長屋住宅を指し、テラスドハウスとの大きな違いは、駐車スペースを考慮に入れて建てられていることだ。ワンルームマンション
スタジオ・フラット
日本でいうワンルームマンション。ベッドルームと居間が仕切られていない。キッチンとバスルームが別になっているものが多いが、中には全て一部屋に収まっているタイプのものもある。
スタジオ・フラット
Studio Flat
日本でいうワンルームマンション。ベッドルームと居間が仕切られていない。キッチンとバスルームが別になっているものが多いが、中には全て一部屋に収まっているタイプのものもある。元馬小屋住宅
ミューズ・ハウス
昔、馬小屋だった建物を改装した長屋住宅。「コ」の字型の中庭のようなスペース と馬も通れる高い門が特徴となっている。都心部によく見られる。
ミューズ・ハウス
Mews House
昔、馬小屋だった建物を改装した長屋住宅。「コ」の字型の中庭のようなスペース と馬も通れる高い門が特徴となっている。都心部によく見られる。ワンルーム
ベッドシット
これも日本でいうワンルームだが、1つのベッドルームに小さなキッチンが付いているのみ。風呂やトイレはほかのテナントとシェアすることになる。
ベッドシット
Bedsit
これも日本でいうワンルームだが、1つのベッドルームに小さなキッチンが付いているのみ。風呂やトイレはほかのテナントとシェアすることになる。イギリスの土地、所有形態の種類
フリーホールド Freehold
不動産の所有形態の一つで、土地や建物を所有する権利が永久的にオー ナーに所属することをいう。日本でいうところの「所有権」の概念に近い。規制が少なく、改装にある程度の自由度がある。
リースホールド Leasehold
土地や建物のフリーホールド権を個人や法人が所有しており、その物件を99年などと一定期間を決めてリース販売すること。日本の「定期借地権」の考え方に似ている。内装は自由に変えられるが、外観などに規制がある こともある。
イギリス不動産所有における考え方の違い
日本の場合、不動産を所有するということは、当然、子供から孫、曾孫へと相続し、永遠に所有していくとの考えが一般的だ。しかし、イギリスでは土地や建物は王侯貴族が所有し、「定期賃貸権」(リースホールド)を得て土地や建物を利用している。ここでは「土地は所有するものではなく利用するもので、その利用期間に応じた価値を売買する」と考える。だからこそ、リースホールドの物件も多くあるのだ。
ミスター・パートナー2009年10月号より