THE TIMES
自民党は現実と折り合いをつけるべき
They have entered an era of realism
クレッグ党首が犯した過ちは、公約を破棄したことではなく、そもそも非現実的な公約を掲げたことにある。連立政権が珍しくない時代状況においては、第3党でさえも無責任な公約を掲げてはならない。自民党は、政権に就いたならば、現実に目を向けるべきなのだ。そして有権者たちも、イデオロギーだけではなく、実現性をも鑑みた上で公約の是非を判断しなければならない。実現性のない公約に一票を投じた人々が、その目標が実現できなかったと言って怒りを示すのは筋違いである。(9月20日)
Independent
クレッグ党首の謝罪は逆効果
His declaration has rebounded on him
多くの場合、注意深く言葉を選びながらもそれほど心の込もっていない謝罪をするくらいであれば、謝罪など全くしない方が良い。しかも、クレッグ党首は大学授業料の値上げに反対するとの公約を守れなかったと謝罪することで、今振り返ると痛々しい印象さえ与える選挙前の活動の様子を再放送する機会を放送関係者に提供したのである。過去を変えることはできない。クレッグ党首は振り返ることを止めるべきだ。連立政権において彼がその役割を果たし得ることはほかにもあるのだから。(9月21日)
Evening Standard
自民党は権力と引き換えに妥協した
The Lib-Dems have made compromises for power
クレッグ党首が、大学の授業料を凍結するとの公約を守れなかったことを認めた。同党は、実際には授業料を3倍近くまで値上げすることを許したのである。しかも、授業料の凍結は一般市民の要望に深く根差した政策であった。同党首は、そんな大事な政策を反故(ほご)にしたのだ。自民党は、政権の座に就くためにいくつかの政治的な妥協を甘受した。経済が回復すればそうした妥協は正当化されるかもしれない。だが回復しなければ、次の選挙において同党は大きな打撃を受けることになろう。(9月20日)
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