新国立競技場の建設問題
It always feels like Sunday afternoon
日曜の午後のような空間が変わる
「タイムズ」紙 6月30日
イチョウの木、野外カフェ、ハイヒールでよろめきながらプードルの散歩をする婦人。木の葉に囲まれた子供の遊び場と、石の壁と円形状の屋根に覆われた絵画館もある。いつ訪れても、日曜日の午後を過ごしているかのような感覚にとらわれる場所だ。ここはイングランド中部バースでもチェコのプラハでもフランスの田舎でもない。東京の中心なのだ。もし計画通りに進めば、世界一の巨大都市にあるこの静かで緑にあふれたオアシスが、鋼鉄とコンクリートとプラスチックの塊によって変えられてしまうことになる。
The stadium will be a white elephant
無用の長物になる
「エコノミスト」誌 7月12日
拝金主義と虚栄、不透明な決定が都市構造を食い物にし、社会的事情に配慮することなく仰々しい建築物をつくり上げた北京五輪は文化的には大失敗だった。地球上で最も文明化された都市である東京でも同様の事態が発生し得る。7月5日には、ザハ・ハディド氏による新国立競技場の設計への抗議デモが実施された。このままでは、バブル期につくられた多くの建築物と同じく無用の長物となるだろう。東京五輪に関連した俗物根性とも呼ぶべき現象は、築地市場の移転やホテルオークラの建て替え計画にも見られる。
ほかにもこんな日本報道が…
号泣はヨーデルのよう
「タイムズ」紙 7月2日
政務費300万円を使い、1年間に195回の出張を繰り返していたことが発覚した野々村竜太郎兵庫県議会議員が、記者会見で号泣したと報道。野々村県議がうめき声を上げる様子をヨーデルのようだと描写した。
日本の科学教育を批判
「エコノミスト」誌 7月10日
独立行政法人理化学研究所の小保方晴子氏がSTAP細胞の検証実験に参加したことを受け、「でたらめな科学」と題した記事を掲載。日本で高い水準にある大学が質の悪い博士号取得者を大量生産する現状を嘆く関係者の見方を伝える。
BABYMETALは不可抗力的な現象
BBCニュースビート 7月10日
日本のアイドル・グループであるBABYMETALがヘヴィメタル音楽業界で旋風を起こしていると紹介。同グループが「不可抗力的なものになった」とする音楽関係者の発言を引用している。
AKB48は日本社会の象徴
「インディペンデント」紙 7月14日
日本のアイドル・グループであるAKB48の日本での人気ぶりについて。またAKB48が海外で成功する可能性に対して否定的な音楽業界関係者が、同グループの音楽形態は「グループの調和と平凡さを重んじる日本社会の特徴を如実に表している」と述べたと伝える。