日本における「~放題」の販売戦略を考察する
Japan’s all-you-can-eat economy
日本の「食べ放題」経済
「フィナンシャル・タイムズ」紙 12月12日
「フィナンシャル・タイムズ」紙(電子版)は12日、飲食店の「食べ放題」やカラオケの「歌い放題」、ヘアサロンにおけるつけまつ毛の「つけ放題」など、日本の店に多い「~放題」の販売戦略について取り上げた。
同記事は過去20年にわたるデフレの影響で、消費者にとって耳触りの良い「~放題」は、昨今は洗練された販売戦略として認知されていると説明。その上で、この傾向は今後どのくらい続くのかと疑問を提示した。
記事によると、デフレ心理が次世代に浸透して「~放題」が急増。かつては閑散時間帯に使われていた戦略が、今ではピーク時にも用いられていると解説する。しかし、安倍政権が進める賃金3%上昇や残業減などが実現すれば、企業側は消費者の可処分所得をより多く獲得するために単純に料金アップを図り、カラオケなどは「歌い放題」を止めるかもしれないとした。
No news, just snooze
ニュースなし、朝寝せよ
「ガーディアン」紙 12月11日
「ガーディアン」紙(電子版)は11日、日本の新聞社の休刊日制度について紹介する記事を掲載した。
同記事は、デジタル・メディア時代で新聞の購読者数が減少している中で休刊日を設けるのは時代錯誤に思えるが、休刊日の恩恵を被る大勢の新聞配達員の存在は、今も多くの日本人が紙媒体を愛していることを示すと述べた。記事はまた、引っ越したばかりの家を訪れ、洗剤やトイレットペーパーなどと引き換えに新聞購読を勧誘する販売員にも触れている。
Kanji of the year is 'north'
今年の漢字は「北」に
「ガーディアン」紙 12月13日
「ガーディアン」紙(電子版)は13日、日本漢字能力検定協会が公募し、2017年の世相を象徴する一文字を決定する「今年の漢字」に「北」が選ばれたと伝えた。
記事は、日本は今年一年、北朝鮮の弾道ミサイル発射の脅威一色で、ほかに有力候補はなかったのではとしている。一方で、北海道のじゃがいもの不作によるポテトチップス不足や、北海道に拠点を置く日本ハムファイターズの大谷翔平選手の大リーグ移籍発表も理由に挙げられるとの見解も伝えた。
American helicopter window falls on Japanese school sports ground
米軍ヘリから窓枠が落下し、小学校の校庭に
「デーリー・テレグラフ」紙 12月13日
「デーリー・テレグラフ」紙(電子版)は13日、沖縄の米軍普天間基地近くの小学校の校庭に米軍のヘリコプターの窓枠が落下し、地元紙によると児童1人が軽傷を負ったと伝えた。
記事によると、在沖縄米海兵隊は謝罪を表明。一方、菅義偉官房長官は「このような事故は学校関係者だけでなく、沖縄県民に不安を与えるもの」と強く非難した。同記事はまた、多くの沖縄県民は長年、米軍基地に反対しており、騒音や公害などの問題を巡り抗議しているとも報じている。
Boris Johnson swigs can of peach juice from Fukushima
ボリス・ジョンソン外相、福島の桃ジュースを一気飲み
「ガーディアン」 12月15日
「ガーディアン」紙(電子版)は15日、ボリス・ジョンソン外相が、ロンドンを訪問した河野太郎外相が日本から持参した福島産の桃で作られたジュースをおいしそうに飲んだと伝えた。記事は河野外相がその様子をスマートフォンで撮影したという動画も併せて掲載している。
同記事は、約7年前に3基の原子炉がメルトダウンするという原発事故で世界を震撼させた福島県で作られた飲食物が安全であると証明することを意図しているとの見解を示した。
Charles Jenkins dies aged 77
チャールズ・ジェンキンスさんが77歳で死去
「デーリー・テレグラフ」紙 12月12日
「デーリー・テレグラフ」紙(電子版)は12日、拉致被害者である曽我ひとみさんの夫で、元米兵のチャールズ・ジェンキンスさんが11日、日本で亡 くなったと報じた。同記事は、1965年、朝鮮半島の軍事境界線近くに駐留していたジェンキンスさんが北朝鮮に投降した後、同地に留まることになった過程について説明。元米兵たちの脱走兵に対する複雑な心境についても言及した。