ニュースダイジェストのグリーティング・カード
Tue, 26 November 2024

知って楽しい建築ウンチク
藍谷鋼一郎

編集後記 2 Oct 2014 vol.1420

18 September 2014 vol.1419

籠

「独立に賛成したスコットランド人は、英国人的ではないというわけではない。英国らしさを好まない者をも諸手を挙げて歓迎するのが、英国的である」。スコットランド独立を問う住民投票の実施後に「タイムズ」紙に掲載された社説の一部です。読んだ後でしばらく動けなくなるぐらい、心に刺さりました。もちろん、実生活レベルにおいては、異なる考えを持つ人と共存していくというのはそんなに簡単なことではありませんよね。実際、人種や宗教、文化の違いを原因とするトラブルは日常茶飯事ですし。でも、少なくとも建前としてこういうことが言える英国に住んでいて良かった、としみじみ思いました。(籠)

月

今から半年くらい前、オフィスと自宅の部屋に潤いが欲しくて、ガーデン・センター「クリフトン・ナーサリーズ」で小さな鉢植え2つを購入しました。もともと植物を育てるのは苦手で、こんな自分の元に来てしまってかわいそうに……なんて思っていたんですが、それぞれクリスとベンと名付けて水をやり、毎日散歩(中庭で日光を浴びさせるだけ)させていたら、すくすくと育つこと育つこと! いまや購入時の2倍くらいに成長してしまいました。鉢がかなり窮屈そうなので、もっと大きな器を買おうともくろんでいます。パークに生い茂る木々も素敵ですが、無味乾燥な部屋に息づく小さな緑も良いですね!(月)

澄

クロアチアへ旅行に行ってきました。7~9月は観光シーズンと聞いていたので、今年最後の夏を楽しむべくリゾート気分で行ってみると、初日はどしゃぶりの雨。気温も15度くらいしかなく、なんだか場違いな格好で街を散策することに。地元の方の話によると、今年の夏はこんな天気ばかりだったのだとか。次の日からも、晴れたり、雨が降ったり、曇ったりと、一日のうちでも天気や気温が変わりやすく、どこへ行ってもこの気候からは逃れられないのかなと若干の不満を感じつつ、ドブロブニクやスプリット、ザグレブを始め、一通りの観光名所を網羅。改めて晴れのありがたみを感じた旅となりました。(澄)

温

今年、人生初の家庭菜園に挑戦。我が家ではトマトをよく食べるということと育てるのが簡単というイメージからトマトを選びました。6月中旬に苗ではなく種から育てるという、かなり遅めのスタートだったのに加え、気温が低いこともあって成長は思っていたよりゆっくりで、いまだ実は青いままです。最初のころは、やっと発芽したかと思えば、ある日突然、芽だけが夜の間に消えているという奇妙な事件も起こりました。色々調べてみると、カタツムリの仕業でした。今はカタツムリ対策も万全。今か今かとトマトが赤くなるのを待っています。しばらくは花より団子、家計の支えを根気良く育てていきます。(温)

 

藍谷鋼一郎:九州大学大学院特任准教授、建築家。1968年徳島県生まれ。九州大学卒、バージニア工科大学大学院修了。ボストンのTDG, Skidmore, Owings & Merrill, LLP(SOM)のサンフランシスコ事務所及びロンドン事務所で勤務後、13年ぶりに日本に帰国。写真撮影を趣味とし、世界中の街や建築物を記録し、新聞・雑誌に寄稿している。
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