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Tue, 19 November 2024

知って楽しい建築ウンチク
藍谷鋼一郎

スコットランド独立を問う住民投票


The TimesThe Times
スコットランドの連合維持派が立つべき

サモンド氏にとって望ましい住民投票とは、第三の選択肢「自治権の最大化」を含むものであり、それはリスクを最小限にしてSNPの目指す独立へと移行するための前段階に過ぎない。独立に賛成か否かを問う投票はその後に行われるだろう。その意味ではキャメロン首相が掲げた、18カ月以内に二択設問による住民投票を行うとする方針は、独立派の綿密な計画を粉砕するかもしれない。しかし一方で、同首相は、今回の住民投票がSNPと英議会の間の戦いであると見せたがるSNP側の思惑には警戒すべきだ。今こそ、スコットランドの連合維持派が、同首相の後に続かなければならない。(1月10日)


The GuardianThe Guardian
スコットランド有権者が未来を考えるとき

SNP率いる自治政府が、独立をめぐる住民投票を行うことに関して、有権者からの委任を受けていることは議論の余地がない。一方、憲法をめぐる住民投票を行う権限は英議会が持っている。スコットランド議会に実質的な権限を与え、同地域の有権者自らが独立問題に対処できるようにすべきときがきた。英政府が提案する条件をSNPがすんなり受け入れることはないだろう。しかし、ようやく進展し始めた本問題に関する両者間の対話は終焉を迎えるべきだし、調停可能なはずである。(1月10日)


The IndependentThe Independent
英政府にとって危険な賭け

サモンド氏の提唱する住民投票案に盛り込まれた「自治権の最大化」は、連合維持派を分裂させ、後に完全独立を目指すという、同氏の政治手腕が伺える絶妙なものだった。対して、キャメロン首相の方針は賢明と言えるだろうか。SNPにより、英政府による「介入」とレッテルを張られることで、同首相は迷うスコットランド有権者を独立支持へ駆り立てる危険を犯している。英政府にとってスコットランド独立は避けて通ることができない問題だ。連合を保持したいのであれば、同首相はスコットランドの有権者により配慮し、強く訴えかけるべきである。(1月10日)

 

藍谷鋼一郎:九州大学大学院特任准教授、建築家。1968年徳島県生まれ。九州大学卒、バージニア工科大学大学院修了。ボストンのTDG, Skidmore, Owings & Merrill, LLP(SOM)のサンフランシスコ事務所及びロンドン事務所で勤務後、13年ぶりに日本に帰国。写真撮影を趣味とし、世界中の街や建築物を記録し、新聞・雑誌に寄稿している。
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