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Mon, 18 November 2024

知って楽しい建築ウンチク
藍谷鋼一郎

スタッフのつぶやき 16 March 2017 vol.1479

16 March 2017 vol.1479

月

長年、英国に住んでいると、食にせよサービスにせよ、英国人の感覚に近づくことが多くなりますが、どうしても理解しがたいものの一つが「すぐに脱ぐ」こと。英国では長い冬の後に突然、暖かくなり春の訪れを実感しますが、その途端、半袖やノースリーブ、果ては半裸になる人が続出。一方でダウン・コートを着込んでいる人もいる。この半裸と冬物コートが入り混じる光景を見ると「気持ちは分かるけどそこまで暑くないのでは」と心の中で突っ込んでしまいますし、どう頑張っても前者にはなれそうもありません。もう一つ、「青空=暖かい=脱ぐ」という方程式もあるような気がするのですが、うーん……。(月)

“徒”

前回のFrom Staffで災難尽くしの日々をお伝えしましたが、昨日は夜にフラットへ戻ると住人たちが玄関先に並んで怖い顔をして上を見ていました。どうしたの? と聞く間もなく天井から水がジャージャーと流れ落ちているのが目に入り、気が付くと足元も水浸しでした。「どこからくる水か分からないのよ」と言うので、大家に連絡したか聞くと、全員はっとしたような顔になって言い訳をしながら散らばって部屋へ戻っていきました。恐らく皆で「どうしたんだろうねー」と言って見物していただけなのだろうと思われます。幸い、翌日には修理屋さんが来て直してくれました。対応の早い大家で良かったです。(徒)

“砂”

このたびニュースダイジェストを退職いたします(砂)です。初出勤でぐったりした帰り道、「イブニング・スタンダード」紙を運ぶ台車に足をひかれ、地下鉄のドアには挟まれ、寄り道しようものなら事故に遭うと直帰してフラットメートと缶ビールでお疲れ様と乾杯しようとしたら私のビールだけ吹き出した。漫画のような状況に笑うしかなくて早々就寝。忘れられない日になりました。淡々と日々を過ごす中、忘れられない瞬間はまれ。取りこぼさないように感性を磨き、目を光らせていきたいですね。今日も忘れられない良い方の一日になってほしいと思います。皆様にとっても。ありがとうございました!(砂)

“藤”

新しく入社した(藤)です。庭にタヌキが出るような田舎に生まれましたが、野山は駆け回らず漫画を読んで育ちました。子供のころ、NHK海外ドラマ・シリーズが大好きで、その影響か気付けば英国に来ていました(英国のドラマは観ていませんでしたが……)。ところでここ数カ月の悩みは、元々の猫っ毛が更に柔らかく細く弱くなっていること。口から摂る栄養は気を付けているし、頭皮洗浄もトリートメントもしっかりしているつもりだし、これは英国の水の問題かと思い、硬水を軟水に変えるシャワー・ヘッドを購入したいと考えています。まさかお肌の曲がり角ならぬお髪の曲がり角でしょうか。(藤)

 

藍谷鋼一郎:九州大学大学院特任准教授、建築家。1968年徳島県生まれ。九州大学卒、バージニア工科大学大学院修了。ボストンのTDG, Skidmore, Owings & Merrill, LLP(SOM)のサンフランシスコ事務所及びロンドン事務所で勤務後、13年ぶりに日本に帰国。写真撮影を趣味とし、世界中の街や建築物を記録し、新聞・雑誌に寄稿している。
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