
毎日の出来事を伝える新聞。それだけに、英国での生活を極めたければまずは現地で発行されている各紙に親しむことから始めたい。一見控えめに見える英国文化とは裏腹に、英国の新聞はいつも熱く何かを主張しながら、遊び心を忘れず楽しく充実した紙面作りに励んでいる。今回は、これからの英国生活を充実させるために必須の英国各紙に関する基礎知識を総ざらい。これを読んで新聞ともっと仲良くなろう。
英国の知性の塊 ブロードシート
政治・経済・社会問題をそれぞれ独自の視点で取り上げ世論に問う役目を負うのが、「ブロードシート」と呼ばれる一般紙。インターネットの登場などで競争が激化していくなか、各紙とも様々な工夫を凝らして英国の知性を守ろうと必死になっている。ここでは熱く盛り上がる新聞業界の構図を見てみよう。

「英国人の良心」を守る防人 -「ガーディアン」紙
The Guardian
発行部数: 38万部
1821年にマンチェスターで発刊。労働党、自民党を支援する通常「リベラル」と呼ばれる人々に好んで読まれている。労働党のブレア首相が参加を決断したアフガニスタン、イラクでの戦争に猛反対を示して、人々の良心に訴えた姿は印象深い。2004年より英国以外の欧州各国でよく使用されている「ベルリナー」と呼ばれるサイズに変更して紙面を刷新。英国で流通している全国紙の中で唯一となる全面フルカラー化に踏み切るなど、日曜版の「オブザーバー」紙とともに今最も熱いエネルギーを放っている新聞。
| 読みどころ | 社説の隣にある「correction and clarification」と題された「お詫びと訂正」記事。細かい間違いをこれでもかと掲載するのが「ガーディアン」紙の特徴。こんなに間違いってあるのかと逆に感心してしまう。かつて誤植が多いことで有名だったため出来たページだとか。 |
| 典型的読者 | 教師や公務員など |
| Website | www.guardian.co.uk |
ビジネスマンのステータス「ファイナンシャル・タイムズ」紙
Financial Times
発行部数: 12万部
日本在住のビジネスマンの間でもよく読まれている、1888年発刊の経済紙。お値段は他紙の2~5倍となる1ポンド。紙面も他の新聞と一線を画すように色づけして別格の高級ぶりを主張しており、この新聞を持ち歩くだけでステータスとなるような独自路線を突き進んでいる。世界中での発刊数が43万部と、英国内よりも国外での方が多く読まれているのが特徴。政治的には右にも左にも偏ることはなく、ひたすら経済ニュースを追いかけている。金融街シティの人間にとっては、目を皿にして愛読すべきバイブル的な存在。
| 読みどころ | 月刊付録として付いてくる「How to spend it」という別冊。お薦めのヨットや高級マンションを紹介する冊子で、スケールの大きなお金持ちのための贅沢品がこれでもかと並ぶ。庶民にとっては読んで夢心地に浸るので精一杯、といったところか。 |
| 典型的読者 | シティで働くエグゼグティブ |
| Website | www.ft.com |
独立独歩の矜持を示す -「インディペンデント」紙
The Independent
発行部数: 26万部
1986年に発刊した、比較的まだ若い歴史を持つ一般紙。当時の新聞業界は各紙とも買収問題や経営権のもつれで揺れており、この混乱の中で気骨のある名記者たちが大手新聞社を飛び出して、「インディペンデント」紙に集結した。名前が示唆するように、右にも左にも偏らない独自の編集方針の下、反戦や環境保護などメッセージ性の強いネタを頻繁に扱う。大きな文字や数字を表紙に並べて自社の主張をはっきりと伝えるのが得意技。2003年よりタブロイド紙と同じサイズとなる縮小版を発刊して話題をさらい、他紙もこの動きに追随した。
| 読みどころ | 英国で今一番の焦点となっている、イラクを含む中東に関するニュース報道。同紙にはアフガニスタンで襲撃に遭い伝説的な存在となったロバート・フィスク記者など、中東問題の調査を専門とする人材が揃っている。彼らの記事には、他紙とは一味違った姿勢を感じるはず。 |
| 典型的読者 | リベラル市民 |
| Website | www.independent.co.uk |
英国性を保つ老舗 -「タイムズ」紙
The Times
発行部数: 60万部
1785年創刊という長い歴史を持つ老舗で、最も英国的な一般紙といっても過言ではないだろう。これまで長く保守党支持を鮮明に打ち出していたが、最近では労働党のブレア首相にも理解を示すようになった。戦争報道のために外国特派員を送った世界で初めての新聞社であり、今でも紙面全体から硬派なテイストを溢れ出させているが、近年になりメディア王として数多くの新聞社を買収するマードック氏の傘下に入って、ゴシップ的なネタも積極的に取り扱うようになった。姉妹紙となる「サンデー・タイムズ」紙の内容も充実している。
| 読みどころ | 今や英国中の新聞が掲載するご存知のSu Doku。日本生まれのこの数字パズルを、英国に最初に広めたのが実は「タイムズ」紙だった。最近では「Dodeka Su Doku」と名付けた12マス四方の拡大版を掲載し、さらには数独選手権まで主催する気合の入れようを見せている。 |
| 典型的読者 | 中年の保守的ビジネスマン |
| Website | www.timesonline.co.uk |
愛国心を訴える -「デーリー・テレグラフ」紙
The Daily Telegraph
発行部数: 90万部
平易な英語で書かれているため日本人でも読みやすく、一般紙の中では最も多い売上を上げている。1855年の発刊以来、保守党べったりの右寄りな論調を掲げており、保守党議員がコラム記事を書いたり、逆に「デーリー・テレグラフ」紙の意見が保守党の政策に影響を与えるなどその関係は固い。2004年には大富豪のバークレー兄弟による同紙の買収劇が話題を呼び、それまでのオーナーは収賄罪に問われるなどして新聞社自らがニュース面の見出しを飾っていた。最近ではゴシップ記事も急激に増えてきた、少しお騒がせな新聞。
| 読みどころ | 有名人の死亡記事。その人物が生存している時から死亡欄の執筆を始め何度もの校正を経るため、完成度の高い記事が多いという。「デーリー・テレグラフ」紙のものは特にユーモアに溢れた作品があり、死亡した人間の人生を大袈裟に称える様は、時に芸術的でさえある。 |
| 典型的読者 | 上流志向に溢れる愛国者 |
| Website | www.telegraph.co.uk |

ロンドン中心にあるオフィスで働くマークさん。ロンドン支局では彼と日本からの特派員2人きりで活動しているという。
英国の新聞の読み方
北海道新聞のロンドン支局で現地記者として働くマーク・ボイルさん。日本での滞在経験も豊富な彼に、英国の新聞の魅力について語ってもらった。
英国各紙の特徴は?
英国の新聞業界は、恐らく世界一競争が激しいですね。そのため紙面の大きさを変えたり全面カラー化したりなど、各紙競って部数を伸ばす努力をしています。
日本との一番の違いはなんでしょう?
一般に日本の新聞の方が紙面の構成がお堅いと思いますね。英国の新聞は、内容が保守的だと読者が離れて新聞社はつぶれてしまいます。最近は高級紙と呼ばれるものも芸能人のゴシップ記事を掲載するようになりました。また日本と異なり、読者は一つの新聞だけ購読するのではなく、今日は「タイムズ」紙、明日は「インディペント」紙といったように時によって違う新聞を読むことも多いですね。さらに記者の顔写真入り記事が多く掲載されるのも特徴のひとつ。日本での社説にあたる意見記事が、一面に掲載されることも珍しくないです。
新聞が取り上げる、今後注目すべき論点とは?
英国軍がイラクからいつ撤退するのか、すべきなのか。原子力発電所を作る動きとその世論。また英国がこれから欧州連合の一員としてどのような役割を担おうとしているのか。そういったポイントに気をつけながら新聞を読んでいくと面白いですよ。
ゴシップなら何でも来い タブロイド
芸能人の特ダネ情報に、サッカー、お色気が満載。そんな魅力に溢れているのがタブロイドだ。ゴシップ記事ばかりと思われがちだが、政治ニュースについても独自のスタンスで鋭く切り込むなど硬派な一面も併せ持つ。各紙が熾烈な競争を繰り広げるためトラブルも多い。

我ら労働者の味方 -「デーリー・ミラー」紙
Daily Mirror
発行部数: 210万部
もともと女性のための新聞として1903年に創刊。後に編集方針を大転換し、労働者階級の権利を守るための政治的な新聞として生まれ変わった。最近ではバッキンガム宮殿への潜入リポートで話題に。記者を宮殿の執事の職に応募させ、寝室の間取りなど王室内部の情報をスッパ抜いたことで批判を受けるも「警備態勢がなっていない」との反論で一蹴した。
| 同紙にまつわる トラブル |
2004年5月1日、英兵がイラク人を虐待している写真を掲載し、ブレア政権を痛烈に批判。しかしこれが後に捏造写真だったことがわかり、後日「Sorry, We are hoaxed(ごめんなさい、騙されちゃいました)」との文句を一面に掲載した。 |
| 典型的読者 | 腕自慢の労働者たち |
| Website | www.mirror.co.uk |
ロンドン市民の情報源 -「イブニング・スタンダード」紙
Evening Standard
発行部数: 34万部
ロンドンの地方紙としては唯一の夕刊紙。ロンドンでは午後になると、至るところに店頭販売のオジサマたちが現われ、大声を出しながら同紙を売りさばいている光景が見られるはず。レストランや演劇などのエンターテイメント情報が充実している一方、地下鉄の遅れや物価の値上がりなど問題山積みのロンドン市政を舌鋒鋭く攻撃。
| 同紙にまつわる トラブル |
常にその政策を批判的に取り上げるため、ロンドンのリビングストン市長が目の敵にしていると言われている「イブニング・スタンダード」紙。不満の鬱積した市長は、同紙記者をナチス・ドイツの強制収容所の看守になぞらえ「金のためなら何でもやる人たち」と発言、裁判沙汰となっている。 |
| 典型的読者 | 不満だらけのロンドン市民 |
| Website | www.thisislondon.co.uk |
実は皆読んでいるB級新聞 -「サン」紙
The Sun
発行部数: 310万部
低俗な内容に顔をしかめながら、実は皆こっそり読んでいるという新聞がこれ。英国内の日刊紙では最大部数を誇り、大会社の重役たちにも隠れ愛読者が多いという。まだチャールズ皇太子と結婚していた故ダイアナ妃の不倫の証拠となるテープを手に入れ、大々的に報じたのも同紙だった。いつも何かをしでかしてくれる、そんな期待を抱かせるタブロイド紙の王様。
| 同紙にまつわる トラブル |
「サン」紙が掲載するヌード写真を厳しく取り締まるべきだと抗議したクレア・ショート教育相(当時)。これに対して「サン」紙は、彼女とまったく同じ名前のヌード・モデルを見つけ出してその裸写真を掲載することで逆襲。同相の逆鱗に触れたのは言うまでもない。 |
| 典型的読者 | 英国民全体 |
| Website | www.thesun.co.uk |
つんと尖がったタブロイド -「デーリー・メール」紙
Daily Mail
発行部数: 230万部
中産階級のための初のタブロイド紙として、1896年創刊された。移民や難民の受け入れに対して大反対キャンペーンを展開し、右翼的として恐れられている。英紙の中では初めて星占いを掲載、不動産や部屋作りの情報もふんだんに取り入れて、女性読者へのサービスは万点。宇宙人の存在などについてもしばしば取り上げる異色の紙面作りとなっている。
| 同紙が残した 功績 |
スティーブン・ローレンスという黒人青年が殺された事件の捜査が打ち切りになったことに抗議して、容疑者の実名と顔写真を一面に掲載。普段の右翼的な論調をかなぐり捨てて人種差別反対を訴えたところ、警察は捜査ミスを認めて全面的に謝罪した。 |
| 典型的読者 | 中産階級の奥様 |
| Website | www.dailymail.co.uk |
「デーリー・メール」の天敵 -「デーリー・エクスプレス」紙
Daily Express
発行部数: 89万部
1900年に創刊。英国で初めて紙面にクロスワードを掲載、20世紀前半は世界一売れている新聞として黄金時代を築いた。同様の読者層を持つ「デーリー・メール」紙とは犬猿の仲であり、お互いを批判し合っている。ダイアナ妃の死の陰謀説についてしつこく論じていることで有名。ここ最近は選挙ごとに支持政党を変更している。
| 同紙にまつわる トラブル |
最大のライバルである「デーリー・メール」紙の企業グループに対して「利権をむさぼる悪人たち」と批判。逆に同紙には「『デーリー・エクスプレス』紙は単なるポルノ媒体に過ぎない」と切り返されるなど、醜い中傷合戦が繰り広げられている。 |
| 典型的読者 | 中産階級の奥様 |
| Website | www.express.co.uk |
スクープ切り込み隊長 -「ニュース・オブ・ザ・ワールド」紙
News of the World
発行部数: 350万部
「サン」紙の姉妹紙となる日曜紙。一大ニュースとなったサッカーのイングランド代表キャプテン、デービッド・ベッカムの不倫現場を激写したのがこの「ニュース・オブ・ザ・ワールド」紙だった。今年に入ってからはイラク市民を英兵が虐待するビデオ映像を公開するなど、ジャンルに関わらず常にスクープを提供する、最も過激なタブロイド紙。
| 同紙にまつわる トラブル |
過激なスクープ記事を中心にした紙面作りなので、裁判沙汰には事欠かない。最近の例では、執拗なまでに離婚危機を報じられて堪忍袋の緒が切れたベッカム夫妻が、プライバシーの毀損を理由として2005年に提訴している。 |
| 典型的読者 | 好奇心のある人なら誰でも |
| Website | www.newsoftheworld.co.uk |
Football
タブロイド紙の後半ページはまさにサッカー一色。サッカーのイングランド代表選手は英雄である一方、逆にヘマを犯した選手は戦犯扱いを受けることになる。
Junk Food News
結婚や不倫、妊娠など芸能人のゴシップやなどタブロイド紙が好んで取り上げるニュースを指して使われる言葉。Yellow Journalismと呼ばれることも多い。
Page 3
どでかいヌード写真が掲載される「サン」紙の3面のこと。世間の注目を集めるため、後にグラビア・モデルなどとして大型契約を結んで芸能界にデビューするケースも多い。モデルになるためには厳正な審査を通過せねばならず、豊胸手術を受けた者はNGなどという馬鹿らしくも厳しい掟がある。
Pun
タブロイド紙が見出しに使うシャレの利いた文句のこと。
Paparazzi
ダイアナ妃の自動車事故で日本でもその存在が有名になった報道カメラマンたちの総称。特ダネのニュースを得るためなら潜水服からヘリコプターまで準備するという。
新聞業界の風雲児 -「メトロ」紙
Metro
ロンドン地下鉄駅などで配布している無料紙。1999年の創刊後、都市に住む若い人たちの間で人気を博し、今では12都市で170万部の部数を誇るようになった。地下鉄利用客が電車の中で楽しめるようにと、20分で全ページを読み通せるぐらいの平易な文章で記事が書くのがモットー。英国での出来事を浅く広く押さえるには最適の媒体。
WEB:www.metro.co.uk
英紙エイプリル・フール伝説
1年で1回だけの嘘をついても許されるエイプリール・フールの日。普段は真実を報道するためならどんな犠牲も厭わない英国各紙も、この日はいたずら心に満ちた真っ赤なウソ記事を掲載することがある。ここでは、それらの中から過去の迷作をご紹介。
雨よさらば
「ガーディアン」紙 1981年
イングランド西部ウスターシャーの研究所で、天気をコントロールできる装置が開発されたという。「英国が空を支配する」と題されたこの記事では、同装置の開発により英国民はより長く楽しい快適な夏を享受できるようになり、雨が降るのは深夜のみ、クリスマスには毎年必ず雪が舞うとの記述。短い夏と雨続きの天気に不満の英国人には、打ってつけのジョークだった。
M25を一方通行にせよ
「タイムズ」紙 1991年
交通省が、ロンドン近郊にある環状高速道路M25の混雑を緩和するための画期的な案を発表。環状線内を月水金は時計回り、火木は反対周りと一方通行にすることによって、道路の混雑を半減できるとの考えを示し、あとは内閣の承認を待つだけだという。「3キロほど離れたスーパーにも、反対回り通行の日には200キロ弱の距離を運転しなくちゃならん」という地元民の不満の声も紹介。
ストーンヘンジを動かす日本人
「デーリー・メール」紙 1991年
夏至の日に、祭壇の中心から昇る太陽を眺めることができるように作られた古代の遺跡ストーンヘンジ。しかし「地球の自転が少しずつ遅れてきた」ためにその設計にもズレが生じてきた。そこで遺跡を解体して別の場所で組み立て直す案が出たのだが、ここで名乗りをあげたのが東京のとある財団法人。4840億円をオファーして、ストーンヘンジを富士山へと移動させようとする動きがあると報道した。
ユーロスターまでもう一歩
「ニュース・オブ・ザ・ワールド」紙 1990年
1994年に開通した英仏海峡を横断するユーロスター。1990年の時点ではすでに海底トンネル工事の遅れが問題となっていたが、ここで新たなトラブル発生。フランス側と英国側から同時に掘削工事を進めたところ、お互いにたどり着くまで14フィート(約4.3メートル)足りないことがわかった。原因はフランス側がメートル法、英国はヤードを採用していたからという、わかりやすいオチがついていた。
グリニッジがギネスに変身?
「ファイナンシャル・タイムズ」紙 1998年
ギネス・ビールで有名なギネス社。同社がグリニッジ王立天文台との協定を結んだことにより、今後はグリニッジではなく「ギネス子午線」と呼称を変更するとのプレス・リリースを送付した。このいたずらに引っかかったのが「ファイナンシャル・タイムズ」紙。ジョークを真に受けてしまい、この試みを「権限の乱用」として同社を批判した。同紙は後日、誤りを認め「4月馬鹿に騙された」との言い訳とともに訂正文を掲載するはめに。
英国の新聞業界をもっと知るなら
新聞に関する情報はすべてここに
大英図書館
書籍や雑誌の保存なら世界一を誇る大英図書館の一部であり、新聞に特化した資料館がここ。英国内にある新聞資料はとにかく何でも揃えてあって、調査活動には最適。館内には研究室のような暗い部屋で、マイクロフィルムに保存された過去の新聞を見つめる人たちがいっぱいいる。日曜日を除く日の10~17時開館。
British Library Newspapers
Colindale Avenue, London NW9 5HE
Tel: 020 7412 7353
www.bl.uk/collections/newspapers
飲んだくれジャーナリストの聖地
フリート・ストリート
金融街シティと劇場が立ち並ぶエンターテイメントの聖地コベント・ガーデンの間にある道。近年までこの通りに多くの大手新聞社がオフィスを構えていた。近くには「Printer's Devil」などという看板を持ったパブがあり、当時は飲んだくれ、かつ気骨のある新聞記者たちの溜まり場になっていたという。
Fleet Street, EC4
お誕生日に新聞はいかが?
Remember When
プレゼントとしての新聞を扱うユニークな機関。異なる年代におけるそれぞれの日付を持った新聞をもれなく保存しているので、例えば友達の誕生日に発行された新聞をここで購入してプレゼントすることができる。自分が生まれた日に英国ではどんな出来事があったのか、誰が死んだのかなど、興味をそそられるはず。
Remember When
Tel: 020 8763 6363
www.remember-when.co.uk



在留届は提出しましたか?

スコットランド
スコットランド出身の有名人と言えばずばりこの人、ユアン・マクレガー。いまや英国を代表する人気俳優ユアンはスコットランド出身であることに誇りを持ち、映画のプレミアに民族衣装のキルト(お馴染みのタータンチェックのスカートである!)を着てくるほど。言葉の節々にスコットランド訛りも健在だ。一方、元祖スコットランド出身俳優と言えばショーン・コネリー。彼の場合はどんな役を演じていてもアイルランド訛りが残ってしまうということで、映画専門誌「エンパイア」の「訛りの下手な俳優」アンケートでは、栄えある1位に輝いている。
北西部
北西部にはリバプールが含まれている。こう言えば誰もが思い出すのがリバプール出身のビートルズだろう。意識的に訛りを取ろうと努力していたポール・マッカートニーに対し、ジョージ・ハリソンはかなり長い間リバプール訛りが抜けなかったようだ。ボーカルを取った時でも訛りは全開だったというから、北西部訛りを勉強したいならジョージの歌を聞いてみては?
北東部
英国内で爆発的人気となった映画「リトル・ダンサー」。この映画の主人公、ビリーを演じたのは、役柄同様北東部ビリンガム出身のジェイミー・ベル。現在は俳優の仕事で米国に滞在することも多く、かなり米語のアクセントも会話に混じるようになった。一方、先日オリビエ賞を受賞し、目下ウエスト・エンドで人気ナンバー・ワンとなっているミュージカル版では、現在も北東部訛りがしっかりと受け継がれている。映画の監督も務めた演出家のスティーブン・ダルドリーいわく、ビリーを演じる上で「完璧な北東部訛りは必須」。いかに訛りが北部の生活を描く上で大切な要素なのかがうかがえる。
北中部
上流階級臭をぷんぷん漂わせているサッチャー元首相。実は彼女、北中部リンカンシャーの労働者階級の出身だった。学生時代に徹底的に発音の特訓を受け、見事RPを話すようになったのだが、議会でも激昂するとつい本来の北部訛りが出てしまい、冷笑されていたとか。
ウェールズ
ご存知BBC1の大人気コメディ「リトル・ブリテン」。その中の人気エピソードに、自分が町で唯一のゲイであることを誇りに思い、他のゲイをどうしても認めようとしないダフィドという人気キャラがいる。このダフィドが住んでいるのがウエールズの「フランデュイ・ブリッフィ」(Llanddewi Brefi)という町なのだ(ちなみにこのllの発音はウエールズ語でも最も難しいらしい)。ウエールズ出身の有名人で、世界的に有名なのは、アンソニー・ホプキンスやキャサリン・ゼタ・ジョーンズ。両者に共通しているのは、さまざまな訛りを使い分けて英国のみならず米国でも活躍していること。自分たちの訛りに誇りを持っているはずのウエールズ人が、華麗に訛りを使い分けるというのも面白い話だ。

英国サッカー界の貴公子、ご存知ベッカム。マンチェスター暮らしが長い彼だが、ロンドンの労働者階級出身のベッカムが話す英語はコックニーだ。独特の高音ボイスと相まって、実に味のある英語となっている。彼のインタビューを聞くと、確かに「three」が「free」、「another」が「anover」と聞こえる。米国映画「メリー・ポピンズ」では、コックニー を話す煙突掃除人バートの役を米国人のディック・バン・ダイクが演じた。演技自体は絶賛を浴びたのだが、訛りに関しては非難轟々。ショーン・コネリ-が1位だった「エンパイア」誌の「訛りの下手な俳優」アンケートでは、第2位に選ばれてしまった。
美しく正しい英語と認識されているだけに、テレビや映画で活躍する英国の有名人の多くがこの容認発音を使っている。昔ながらの美しい発音で言うならば、アカデミー賞女優のエマ・トンプソン。シェイクスピア作品にも数多く出演している彼女の発音は、まさに正統派クイーンズ・イングリッシュ。一方ポッシュな中にも現代的な雰囲気を漂わせているのはヒュー・グラント。もともと上流階級出身の彼はインタビューの際、皮肉たっぷりにスタッカートを聞かせて口撃してくるのでよく知られている。また米国人俳優が英国アクセントを話すことにあまり好意的でない英国人だが、「スライディング・ドア」のグイネス・パルトロー、「ブリジット・ジョーンズの日記」のレニー・ゼルヴィガーの発音は、なかなかというお墨付きをもらったようだ。
完全な河口域英語ではないが、言葉の端々にそのアクセントがみられたのが、故元ダイアナ妃。上流階級出身の彼女の英語は基本的にはRPだったのだが、「t」がなくなってしまう癖があったようで、エリザベス女王もそれにはお冠だったとか。また明晰な発音をすることで知られるブレア首相。彼はスコットランド出身だが、幼い頃から英才教育を受け、オックスフォード大学で学んだため標準的な英語を話す。通常なら完全なRP、と思いがちだが、一般市民の味方、労働党党首として会話のところどころに河口域英語を取り混ぜている。さすがは政治家、アクセントも選挙活動のうち!?









英国で最も偉大な作家の1人として、今も文学界に燦然と輝くシェークスピアの存在。シェークスピアがここまで英国人に愛される理由は何だろうか。劇作家としての彼を、演劇という側面から探ってみよう。


RSCは、シェークスピアの生誕地、ストラトフォード・アポン・エイボンにある3つの劇場、ロイヤル・シェークスピア、スワン、ジ・アザー・プレイスを拠点に活躍する、英国を代表する国立劇団。設立は1879年、その後1960年に現在のRSCが形成された。現在ではあくまでシェークスピアを中心にしながらも、その他の古典や現代作品も幅広く扱っている。
RSCより正式招待を受け、日本を代表する演出家、蜷川幸雄が本フェスティバルに参加することが決定! 上演作品は「タイタス・アンドロニカス」。シェークスピア全作品の中でも最も残酷と言われている戯曲だ。ローマ時代に帝位継承権を巡って争う人々の姿を描いたこの復讐劇は、これまであまり上演されていないが、人種差別や人の欲望、絶えることのない争いを赤裸々に描いたこのストーリーは現代社会にも通じるものがあると蜷川は語っている。日本人演出家と役者がつくり出すシェークスピア劇。本場ストラトフォードで観られるこの機会、是非お見逃しなく!
人気テレビ・シリーズ「スタートレック」の船長で日本でも人気のパトリック・スチュワート。実は彼、元々RSC出身。RSCで培われた惚れ惚れするような姿勢の美しさと、正統派の発声は、シェークスピアを演じる上での必須要素と言える。演じるのは「アントニーとクレオパトラ」と「テンペスト」。特にテンペストはシェークスピア晩年の作にして最後の戯曲と言われている傑作の1つ。この機会にチャレンジしてみては?
映画「恋に落ちたシェークスピア」でエリザベス女王を演じ、アカデミー賞助演女優賞を獲得した名優ジュディ・デンチ。実は彼女もここRSCの出身者の1人なのだ。今回彼女が演じるのは、何とミュージカル版「ウィンザーの陽気な女房たち」。軽妙に歌って踊る彼女が観られるのだろうか? 乞うご期待。
そしてもう1人のRSC出身の大物、ガンダルフことイアン・マッケランも今回「リア王」に出演することが決まっている。リア王と言えば、シェークスピアの四大悲劇の中でも特にスケールが壮大なことで知られる名作。かつての暴君が老い、裏切られ、絶望の淵に追いやられる様を、マッケランはどのように演じてくれるのだろうか。




飲茶名人 パトリックさん
飲茶の習慣の始まりは定かではありませんが、一説によるとシルクロードだと言われています。まず、長旅に疲れた旅人のための休憩所ができ、そこでお茶が振る舞われたようです。しばらくすると、その近辺に暮らす農夫たちもお茶を楽しむために休憩所に集うようになりました。賑やかになったその休憩所で、お茶だけでなく軽食も出し始めたのが飲茶の原点と伝えられています。
点心師 Po Ming Hoさん















GHOST
JOHN ROCHA
香港に生まれ、アイルランド在住のジョン・ロシャのデザインは、黒とクリーム色がキーカラー。新作もこれら2色をベースに、差し色として赤が使われていた。
PAUL SMITH WOMEN
MANISH ARORA
インド出身のアロラは、植物や天使、ハートなどを模った多くのモチーフを刺繍とタペストリーで表現。エキゾチックな配色でキャットウォークを賑わせた。
UNCONDITIONAL
新人フィリップ・スティーブンズが作る、アンコンディショナル。厳寒下で身を守ることを念頭に、カシミア、メリノ毛糸、シルク・カシミア、綿絹の4種類を使ったニットが特徴。
BASSO & BROOKE
英国人ブルックとブラジル出身のバッソによるユニット。新作はロココ朝やビクトリア時代などにヒントを得て、肩幅の狭いジャケットなどの現代的なシルエットに。
AVSHALOM GUR
公式スケジュールとは別に行われた非公式スケジュール「OFF」で33のデザイナーが新作コレクションを発表。その中の一人、アブシャロム・ガーの新作は放浪生活をするベドウィン族に発想を得て、布を多用し造形に配慮したデザインが目立った。
インタビュー中にも国籍のさまざまな知人達が、コシノさんのショーの成功を祝いに、どんどん声を掛けて来る。そんな姿に、自分自身をしっかり持ち色々な価値観の人たちとかかわっていく彼女のクリエーティブなエネルギーの源を見たような気がした。
午前中の穏やかな天気が午後になって一転、吹雪まで降った2月のある日、ロンドン北西部の閑静な住宅街に建つ家に到着。家主の女性に迎えられ、案内されたのは新人デザイナー、ルベックセン・ヤマナカのスタジオ。ユニットを組んでから6コレクション目、ロンドン・ファッション・ウィークの「OFF」スケジュールに参加するのは3回目という彼らに今の生活について伺った。
在学中は一緒に作業をした経験はなかったが、山中さん(Y)があるニットのコレクションを手がけることになり、たまたまヒルダ(H)さんにパターン引きを頼んだのがデザイナー・ユニット誕生のきっかけに。「とりあえず作ってみようか」と秋冬の新作がわずか十数点しかなかった頃、突然バーニーズ・ニューヨークから50ピースの大口のオーダーが入った。工場の手配ややり取りも手探りだった2人だが、なんとか無事に納品。そして次の作品を見せて……としているうち、次第にオーダーが来るようになった。
ルベックセン・ヤマナカは、ギャラリー「リビングストン・スタジオ」内のスタジオで製作している。ギャラリーは一般の方に公開しており、見学自由。美しいアール・ヌーボー朝の文字が目印。
山中朋子さん(写真左)……日本では会社員生活を送り、趣味として編物にかかわる。ご主人の仕事の関係で渡英後は、チェルシー・カレッジ・オブ・アートでファッションのBA(修士号)を取得、ロイヤル・カレッジ・オブ・アートでニットウェアMA(文学士号)を専攻、02年卒業。
湖水地方の北部に位置するアルズウォーター湖。この湖のほとりで、ワーズワースが名作「水仙」を詠んだと伝えられている。ここでボートを運転する船長のロバート・ファラムさんは、船長室から覗く景色を指差しながら、まるで彼がその姿を実際見たかのように、ワーズワースが散策したコースをこと細かく教えてくれた。「ワーズワースが歌に詠んだ湖で船を運転する気分というのは、とにかくもう夢心地だね。たまに自分の頬をつねって、どれだけ自分が幸せかって言い聞かせてやるようにしているんだ」と嬉しそうに話すファラムさん。湖水地方を語る上で、ワーズワースの存在は非常に大きな意味を持つようだ。
アルズウォーター蒸気船 
ライダル・マウント
ブラックウェル館
趣味としての旅行が始まったばかりの頃、「クライフ・ステーション」と呼ばれる展望台が湖水地方に建てられた。1773年に発行された旅行ガイドに同展望台に関する記述があるというので、その歴史はかなり古い。まだ写真が普及していなかった時代、当時の旅行者たちはこの高台の上で、色セロハンを通して異なる季節ごとの景色を想像したり、鏡に反射させることで切り取った風景を脳裏に刻んで思い出に残したという。
英国内の各都市がさらなる発展を遂げるなか、1895年に自然保護団体「ナショナル・トラスト」が設立される。この組織への多大な貢献を果たしたのが、湖水地方の絵本作家ベアトリクス・ポターである。
これらの活動を通して得たお金で、ポターは盲目的といっていいほどに湖水地方の膨大な土地を買い集め、そして自ら環境保全に努めた。そして死後は4000エーカー(約480万坪)にも及ぶ土地をナショナル・トラストにすべて寄付し、湖水地方の英雄となった。これが絵本作家ポターのもう1つの顔である。ピーター・ラビットの物語を再現した「ベアトリクス・ポターの世界」のリチャード・フォスター館長は「ポターは彼女の不動産購入の手続きを請け負った事務弁護士と結婚して、ヒル・トップの農場からキャッスル・コテージと呼ばれる場所に移り住みます。しかし作家としてインタビューに応じる時は、いつも必ずヒル・トップに戻っていた。当時の人々は、絵本作家のポターと、地域発展のための活動家としての彼女が同一人物ということさえ知らない人も多かったんじゃないかな」と振り返る。
ベアトリクス・ポターの世界
ナショナル・トラストの管理人として区域内の森林を見守るファリントンさんは、環境に配慮した管理を行っている。そのうちのひとつが「ヘッジレイング」と呼ばれる手法。羊、牛など野生の動物を放し飼いで飼育するには生垣を作る必要があるが「ヘッジレイング」は、言わば天然の生垣を作るための伝統的な農法なのである。まずは木を根っこから切り取り、次々と地面の上に重ねる。次にそれぞれの枝を結ぶことで木々を束ね、木くぎで止めて野生の生垣を作る。まだ針金やコンクリートがなかった時代に生まれた、環境に優しい歴史の知恵である。野山に住む小鳥たちはこの木々の下に巣を作り、ネズミやヤマアラシなどの隠れ家にもなるというわけだ。
イングリッシュ・レイクス・ホテル
リンデス・ハウ・カントリー・ハウス
マウンテン・ゴート
湖水地方の最高峰に位置するパブの主人
タクシー運転手
湖水地方を管轄するナショナル・パーク・オーソリティー
ヒル・トップにあるおみやげ屋さん
ホテルに併設されたパブ、部屋には木製の家具、笑顔を絶やさず親しげに接してくれるスタッフと、暖かく庶民的な雰囲気を持つホテル。また週末には、地元の人も集うというレストランでの食事はお勧めで、特に湖水地方の地場ものであるラム肉は絶品。
ワーズワースやポターらも招待されたという荘園領主の邸宅。かつて奴隷売買のの舞台にもなったという地下室は今はワイン倉庫となっており、格調高い内装のレストランでの食事はまさに最高の贅沢。また湖を見渡すホテルからの眺めは圧巻。
湖水地方で癒しのひとときを、英国で最も美しい湖畔にある美しい低塩で、のどかで静かにお過ごし下さい。
森林に面した、見晴らしのよい小高い丘の上に立つゲストハウス。近年まで英国紳士が住んでいたというだけあって、アンティーク家具に囲まれたそれぞれ個性豊かな部屋が用意されている。
森林に面した、見晴らしのよい小高い丘の上に立つゲストハウス。近年まで英国紳士が住んでいたというだけあって、アンティーク家具に囲まれたそれぞれ個性豊かな部屋が用意されている。
湖水地方では唯一、日本語による解説付きツアーをアレンジ。料金には全ての入場料及び、クルーズ代が含まれている。

四方を海に囲まれた島国、英国。そんな土地柄、魚介類に恵まれているはずなのに、英国のスーパーで見る魚は、種類は豊富ではないし、新鮮さも疑問。そしてお値段も決して安くはない(涙)。そこで、この「魚三重苦」を乗り越えるべく、魚恋しい日本人が期待を胸にビリングズゲート・フィッシュ・マーケットへ行ってきました。今回は、英国の築地(?!)とも言われるビリングズゲートを中心に、英国のサカナ事情をお届けします。
東ロンドンに位置する魚卸市場。ロンドンで流通している魚介類のほとんどはここで仕入れられていると言われている。英国内では最大の魚卸市場で、年間平均2万5000トン(内40%は輸入物)の魚介類がここで取引される。大量に買わないといけなかったりするが、基本的に一般人でも購入可能。
今では、フィッシュ・マーケットとして知られるビリングズゲートだが、当初はとうもろこし、石炭、鉄、ワイン、塩、陶器など様々なものを扱う卸市場だった。しかし1699年に、どういったことかビリングズゲートを魚に特化したマーケットとする決議書が国会を通過し、以後、ビリングズゲートと言えば魚という公式が出来上がっていったのだ。そんなフィッシュ・マーケットでも取り扱いが禁止されていたものがあった。それは、ウナギ。当時ウナギの売買は、オランダ人漁師の専売物だったのだ。これは1666年のロンドン大火災時に、オランダ人漁師たちがロンドナーたちに食料を提供したお返しとして与えられた特権だった。
値段が表示されていないのがマーケット初心者には怖い所だが、お店の人は親切に正直に教えてくれるのでご安心を。ちなみに、1月31日時点での平均価格は下記表の通り。ビリングズゲート・マーケットは、誰でも入場可能で、一般人でも商品を購入できるが、初めての時は魚に詳しい人と行くのがコツ。魚の見方がわからないと少し古い魚をつかまされることもあるとか(それでももちろん食べられますが)。必然的に購入単位が大きくなるので、友達や御近所の人を誘って買い出しに出掛けよう。
T&S Enterprises (London) Ltd. 
このレシピは、あたりやアクトン店のMawjuthさんに聞きました。「マリネ液には、お好みでお酒(大さじ2が目安)やおろししょうがを加えても美味しいですよ。」
③を②のたれに漬けて、
もうすぐやってくる、イースター・ホリデー。今年は4月14日(金)のグッド・フライデーから、17日(月)のイースター・マンデーまでの4日間がそれに当たる。せっかくの4連休なのだから、ユーロスターを利用してベルギー旅行としゃれ込むのはいかが?おいしいビールを飲んだりダイヤモンドを買ったりなど、ニュースダイジェストが提案する、ブリュッセル・ブルージュ・アントワープの楽しみ方をご紹介!
いつも人の山に囲まれている、小便小僧。
1つの建物の中で、15世紀から17世紀にかけてのフランドル派およびオランダの作品などを所蔵する古典部門と、19世紀から現在に至る作品を集めた近代部門に分かれている。それぞれ内部でつながっている。※3月17日(金)から7月23日(日)まで、20世紀初頭のアール・ヌーボーをテーマにした大展覧会「L'Art Nouveau,La Maison Bing」を開催予定。
王立美術館の真向かいに建つ、楽器博物館。建物自体がアール・ヌーボー建築として卓越しており、所蔵している楽器の数は6000点を超える。最上階にあるレストランからは、ブリュッセル市内の絶景が見渡せる。
ブリュセル市内の繁華街に建ち、1912年の創設以来、安定した人気を保つレストラン。テノール歌手、プラシド・ドミンゴも訪れたことがある。ムール貝のほか、帆立貝などのシーフード、チーズ・フォンデューなど多彩なメニューが自慢。予約がオススメ。
20世紀初期に一世を風靡した芸術様式アール・ヌーボー。その代表的建築家といわれるビクトル・オルタ(1861-1947)が自ら建築し家族とともに生活した館が現在美術館となって公開されている。一歩中に入ると、階段の手すりからドアノブまですべてに草木をモチーフにした曲線的デザインでインテリアが統一されており、気分はまるで別世界。
ベルギーを旅行中に一度は注文したいのがこのクワック・ビール。アルコール度が高いエールの部類に入り、底が丸い独特の形のグラスで飲むのが特徴。このデザインは、18世紀当時、宿屋に立ち寄った駅馬車の運転手達が手袋をはめたまま取手つきのマグからビールを飲む姿を見た、宿屋の経営者がひらめいたもの。おかげで手袋のままでも持ちやすく、また駅馬車のあぶみの上でもゆっくり飲めるように。先見の明があった経営者の名前P・クワックがそのままビール名になった。
街の中心となるマルクト広場には、ギルドホールと鐘楼がある。鐘楼への366段の階段を上ると、眼下にブルージュの街を見渡す見事な景色に出会う。途中、47個の鐘からなるカリヨンがあり、美しい音色が鳴り響くコンサートが開催されることも。
高さ122メートルの塔が目立つ、ノートルダム教会。残念ながら塔の内部を登ることは出来ないが、ここの美術館が所蔵する美術品の素晴らしさはほかに引けを取らない。写真のミケランジェロ作品のほか、ファン・アイク作「十字架上のキリスト」などがある。
02年、ブルージュがユネスコの欧州文化都市に指定されたのを受けて、日本人建築家、伊東豊雄が建設したパビリオン。ローマ時代からのカテドラル跡地に立てられたこの建造物は、歴史と未来の文化を表している。当初は1年だけのプロジェクトとして取り壊す予定だったが、市民の強い要望により永久保存が決定した。
新旧の魅力が同居する話題の街
街の中心部には、画家ルーベンスが1610年から彼が死去した1640年まで生活した家がある。ルーベンスはここを住居兼アトリエとして利用し、美しい庭園のデザインも自ら手がけた。当時は絵画モデルや画商など多くの来客で賑わった家も、今ではミュージアムとなりルーベンスの自画像を含む合計10点の作品を所蔵している
2つの通り(DrukkerijstraatとNationalestraat)が交差する場所に建つ白い建物はモード・ナシーと呼ばれ、アントワープのファッションの拠点。02年にオープンし、書店やモード・ミュージアム(MoMu)、そして王立アントワープ美術アカデミーのファッション科などが入っている。周辺にもデザイナー・ショップが並んでいるので、ショッピングにも最適だ。※MoMuでは、3月7日(火)~8月13日(日)まで日本のデザイナー、山本耀司の展覧会「Dream Shop」を開催。実際にデザインを来場者が試着できるコーナーもあるとか。







