誰もが一度はその名を耳にしたことがある文豪ばかり
2016年に歴史的な節目を迎える
偉大な英作家たち
文学好きの人にとって、今年は当たり年。2016年は、英国が生んだ数々の偉大な作家たちが歴史的な節目を迎える記念すべき年となるからだ。今年改めて注目が集まる、英国を代表する文豪4人を英国内の関連施設とともに紹介する。
4月21日・生誕200周年
シャーロット・ブロンテ
Charlotte Brontë
当時はまだ珍しかった自由恋愛の末に結婚に至るという筋書きで多くの読者の心をつかんだ「ジェーン・エア」の作者、シャーロット・ブロンテ。同じく英文学の傑作「嵐が丘」の作者エミリー・ブロンテを含むブロンテ姉妹の長姉としても知られている。ブロンテ一家がかつて暮らした家を改装した、イングランド北部ウェスト・ヨークシャーの博物館は今年の流行スポットとなるはず。
●シャーロット・ブロンテに関する8つの疑問
Brontë Parsonage Museum
2月1日(月)より開館
10:00‐17:00(4月以降は17:30まで)
£7.50
Church Street, Haworth, Keighley, West Yorkshire BD22 8DR
Tel: 01535 642323
www.bronte.org.uk
4月23日・没後400周年
ウィリアム・シェイクスピア
William Shakespeare
英文学と聞いて、まず思い浮かべるのがシェイクスピア。彼の死後から4世紀が経過した今でも、その演劇作品は世界中で上演されている。彼が死去した日である4月23日にかかる週末は、その故郷であるイングランド中部ストラトフォード・アポン・エイボンで祝典が開催。さらに現在改装中の、シェイクスピアが晩年を過ごした家「ニュー・プレイス」が4月に新規オープンする予定だ。
●シェイクスピア没後400年記念イベント
●シェークスピア観劇のススメ
New Place
日時や料金の詳細は下記ウェブサイトを参照
22 Chapel Street, Stratford-upon-Avon CV37 6EP
Tel: 01789 204016
www.shakespeare.org.uk
7月28日・生誕150周年
ベアトリクス・ポター
Helen Beatrix Potter
可愛いうさぎのキャラクター、ピーターラビットが登場する物語の作者がベアトリクス・ポター。彼女は、日本人にも人気の観光地である湖水地方の広大な土地を歴史的建築物の保護機関であるナショナル・トラストに寄付した。誕生日は、観光シーズン真っ只中の7月末。晩年を過ごした「ヒル・トップ」と呼ばれる邸宅を始めとする同地の名所は、訪問客でごった返すに違いない。
●ビアトリクス・ポターの生涯
●映画「MISS POTTER」のロケ地を訪ねる
Hill Top
2 月13日(土)より開館
開館時間は下記サイトを参照
£9.50
Near Sawrey, Hawkshead, Ambleside, Cumbria LA22 0LF
Tel: 015394 36269
www.nationaltrust.org.uk/hill-top
9月13日・生誕100周年
ロアルド・ダール
Roald Dahl
児童小説の名作を多く生み出した英国においても、ロアルド・ダールは傑出した存在。「マチルダはちいさな大天才」など、英国で生まれ育った子供ならば必ず一度は読んだことがあるという作品をいくつも残した。彼がこの世に誕生してからちょうど100年。ロンドン中心部で代表作をミュージカル化した「マチルダ」に加えて、「チャーリーとチョコレート工場」がロングランを続けている。
Matilda
月~土19:30(水・土は14:30もあり)、日15:00
£18.50~121
Cambridge Theatre
Seven Dials, 32-34 Earlham Street, London WC2H 9HU
Tel: 0844 412 4652
http://uk.matildathemusical.com
ウィリアム・シェイクスピア/ストラトフォード・アポン・エイボン
ベアトリクス・ポター/湖水地方