5 May 2016 vol.1458
何を今さらですが、英国から日本への通話が大変気軽にできる時代となりました。10年前までは、格安で国際電話をかけられることを売りとする専用の電話ボックスまでわざわざ出掛けていたのですから。入店すると「あなたは5番」みたいに指定された番号の部屋に通され、そこで電話をかけるのです。隣の部屋で大声で話されている外国語がガンガン耳に入ってくるし、しかも通話がぷつぷつ切れる。それで話し終えたら、入り口付近に立っている怪しげなお兄さんに「はい、3.2ポンド」と言われてその言い値で支払うわけです。親と話すのにあんなにいかがわしい思いをしなければならない時代が過ぎ去って本当に良かった。(籠)
4月23日はシェイクスピアの没後400年ということで、関連イベントが盛りだくさん。私はテムズ川沿いをぶらつき、特別製作されたシェイクスピア全37戯曲の短編映像を37のスクリーンで流す「ザ・コンプリート・ウォーク」を堪能しました。人気俳優たちを使い、物語の設定場所で撮影した映像を無料公開するという太っ腹企画に「さすがは英国!」とうならされましたが、訪れてみると、いくつものスクリーンが故障中。聞いたところによると、朝は大多数が時間通りに始まらず、故障が直ってもスクリーンの一部は真っ暗のままだったりしたのだとか。こんなところもやっぱり「さすがは英国……」だったのでした。(月)
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