ヴィーガンやベジタリアンが肉や魚を食べ始めた

Wednesday, 05 February 2025 09:00

かつては環境や健康意識の高まりで人気を集めたヴィーガンやベジタリアンの食生活。しかし、物価高や代替食品の選択肢の少なさに加え、気候変動の悪化に対する無力感から、再び肉食に戻る若者が増えている。「イブニング・スタンダード」紙が伝えた。

昨年11月に5年間のベジタリアン生活を終えたロンドン在住の男性は、「環境のために始めたが、地球温暖化のニュースを見ると、自分が鶏肉を少し食べたところで何も変わらないと感じた」と語る。さらに、代替食品の価格が肉製品よりも高いこともベジタリアンの負担になっている。2024年の調査によれば、植物由来の食品は肉製品より平均で約3割高かった。

一方で、環境配慮や健康意識を持ちながらも厳格なヴィーガンやベジタリアンではなく、家では肉を食べず外食では何でも食べるような、柔軟な食事スタイル「フレキシタリアン」を選ぶ人も増えているらしい。