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Tue, 19 November 2024

知って楽しい建築ウンチク
藍谷鋼一郎

牛肉加工食品への馬肉混入問題


The Times The Times
食品の値上げを意味するのか

過去数十年間で、各家庭の総支出に占める食費の割合は急落した。基本的な品質を維持することができなくなるまで食品価格を低下させてしまった可能性はある。とはいえ、消費者の責任を問うのは筋違いであろう。また家計が圧迫されている昨今の経済状況においては、不要な規制の導入を嫌がる風潮も理解できる。しかし、たとえバーガー全般の料金の値上げを覚悟してでも、食品のより厳しい管理と監査が必要とされているということなのかもしれない。(2月14日)


IndependentThe Guardian
国家が管理を請け負うほかない

我々は社会の構成員として、「巨大スーパーマーケットが食品小売市場の8割を牛耳る」という社会状況を受け入れてきた。代わりに、それらの企業には相応の社会的責任を果たすことが求められるのだが、それができていないというのが現状だ。各スーパーマーケットにそうした責任の自覚を促すというのは確かに結構なことである。だが彼らが自分たちを十分に管理しきれないのであれば、国家が各スーパーマーケットを管理するという任務を請け負うほかない。(2月10日)


Independent Independent
巨大企業も責任を担うべき

食品の供給においては、「表示ラベルが食品の内容を正確に表している」というのが人々の信頼を得るのに必要な基本的な原則である。狂牛病問題の発生後、我々は食品の産地を必要に応じて追跡できる仕組みを確立 したと思っていた。しかし、様々な子会社と外部委託契約によって構成される巨大複合企業の誕生によって、その仕組みは機能しなくなった。法律の順守を徹底させるべき対象は、末端業者や中間業者だけではない。巨大食品企業も責任を担うべきだ。(2月8日)

 

藍谷鋼一郎:九州大学大学院特任准教授、建築家。1968年徳島県生まれ。九州大学卒、バージニア工科大学大学院修了。ボストンのTDG, Skidmore, Owings & Merrill, LLP(SOM)のサンフランシスコ事務所及びロンドン事務所で勤務後、13年ぶりに日本に帰国。写真撮影を趣味とし、世界中の街や建築物を記録し、新聞・雑誌に寄稿している。
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