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Fri, 27 December 2024

知って楽しい建築ウンチク
藍谷鋼一郎

チャールズ皇太子が65歳に

The Daily Telegraph
プレイボーイよりずっと良い

チャールズ皇太子のいくつかの行為が不当な政治的干渉だと批判されている。だがそうした行為は、彼が非公式に表現することが許されている個人的な感情の深さを示しているのだ。怠惰で無関心なプレイボーイのような生活を送るよりも、ずっと良いではないか。現代の英国において、65歳はもはや年寄りとは見なされない。そのことを十分に承知した上で、皇太子は誕生日を祝うことができる。我々国民だって、彼がもうじき隠居すると思ってなどいやしない。(11月14日)


The Guardian
皇太子は王室運動家になった

エリザベス女王は慣習にこだわり、論争から距離を置くことで、変わりゆく英国を生き抜いてきた。後継者も同様に振る舞うべきだ。だがチャールズ皇太子は「王室運動家」とでも呼ぶべき存在となった。チャールズ皇太子が王位に就くことで選挙手続きを経ない政治運動を組み込んだ君主制が実現すれば変革が起きることになるのだから、「王室運動家」の是非をめぐっては大きな選択が必要となる。その選択を行うのは皇太子ではなく、我々であり、議会であり、政府なのだ。(11月14日)


The Daily Mail
皇太子の健康と幸福を祈る

過去数十年間で、チャールズ皇太子は英国の国民たちとの関係において大きな浮き沈みを経験した。だが熟年期における彼に対して尊敬の念を覚えるのは本紙だけではないだろう。最初の結婚で経験したトラブルは、もう既に過去のものである。英国民はカミラ夫人を受け入れた。「偏屈」と形容されてきた環境、英語、伝統などに関する彼の政治的見解は今や現実化してきており、また彼の慈善事業は称賛されるべきである。65回目の誕生日を祝して、皇太子の健康と幸福を祈る。(11月14日)

 

藍谷鋼一郎:九州大学大学院特任准教授、建築家。1968年徳島県生まれ。九州大学卒、バージニア工科大学大学院修了。ボストンのTDG, Skidmore, Owings & Merrill, LLP(SOM)のサンフランシスコ事務所及びロンドン事務所で勤務後、13年ぶりに日本に帰国。写真撮影を趣味とし、世界中の街や建築物を記録し、新聞・雑誌に寄稿している。
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