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Tue, 19 November 2024

知って楽しい建築ウンチク
藍谷鋼一郎

マンUのデービッド・モイズ監督解任

The Guardian
「ガーディアン」紙 4月22日

もはやマンUはほかと同じ

試合に勝つか負けるかを左右するのは選手たちだが、彼らが解雇されることは少ない。サッカー・クラブというものは、成績が芳しくないときに監督を解任するのだ。プレミア・リーグで監督を2年以上務めている人物は現時点で3人しかいない。またイングランドにおけるサッカー・クラブの監督の半数は、12カ月以内に職を辞している。マンUが特別でほかのクラブとは違うという時代は終わった。良くも悪くも、マンUは今やほかのサッカー・クラブと同じである。


The Independent
「インディペンデント」紙 4月25日

ギグス暫定監督就任はファンに朗報

モイズ監督は良き人物であり、良き監督である。しかし、マンUのファンたちは当初から彼がファーガソン監督の後任として相応しいかどうかを疑っていた。確かにファーガソン監督と同じスコットランド人である。必要なときには寡黙にもなれる。しかし王者として相応しいかと言えば、どうもそうではないという風に。ギグス暫定監督の就任はファンたちを喜ばすであろう。彼こそマンUの偉人であり、イングランドの歴史において最も輝かしいサッカー選手なのだから。


Daily Express
「デーリー・エクスプレス」紙 4月27日

結局のところはお金の問題

モイズ監督の解任を決めたのは、結局のところすべてお金の問題である。モイズ監督指揮下における散々な結果は、同クラブの経営が不安定であるという事実を白日の下にさらした。マンUは3億5600万ポンド(約611億円)もの負債を抱えている。ファーガソン監督が常勝集団をつくり上げ、クリスティアーノ・ロナウドなどのスター選手を売却し、クラブの商業部門が売上を伸ばしていたからこそ負債を返済し続けることができたが、その歯車が狂い始めてしまった。


 

藍谷鋼一郎:九州大学大学院特任准教授、建築家。1968年徳島県生まれ。九州大学卒、バージニア工科大学大学院修了。ボストンのTDG, Skidmore, Owings & Merrill, LLP(SOM)のサンフランシスコ事務所及びロンドン事務所で勤務後、13年ぶりに日本に帰国。写真撮影を趣味とし、世界中の街や建築物を記録し、新聞・雑誌に寄稿している。
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