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Wed, 20 November 2024

知って楽しい建築ウンチク
藍谷鋼一郎

労働党とミリバンド党首


The TimesThe Sunday Times
労働党は党首選びを誤った

労働党の問題は、2年前から何ら変わっていない。つまりは党首選びを誤ったのだ。兄のデービッド・ミリバンドの方が実力も魅力もあった。世の中には、どうあがいても首相の器とは見なされない政治家が存在する。ミリバンド党首はそうした政治家の一人だ。彼の人気は、支持率を落としているキャメロン首相よりもさらに低い。ミリバンド党首が何を目指しているかを知る者は少ない。そして彼は労働組合と結託し、企業には敵対的だと見られているのである。(9月30日)


IndependentThe Guardian
信任を得るためのプロセスを始めるべき

保守党と自由民主党で構成された連立政権による緊縮財政が不人気だからといって、労働党が経済政策に長じていると自動的に見なしてもらえることにはならない。選挙は与党よりも野党が有利だとよく言われる。だが、ゴール付近に立っていたからといって、必ずしも絶好のパスが回ってくるわけではない。もし労働党が次期政権を効率的に運営していこうとするならば、きちんとした計画に対する然るべき信任を得るべきだ。そのプロセスはまだ始められていない。(10月1日)


Evening StandardIndependent on Sunday
ミリバンド党首は器を証明せよ

ミリバンド労働党党首は、自身が首相の器であるということを証明しなければならない。彼はオタク人間のように見える一方で、これまで強靭さも見せてきた。だが、彼は次なる課題に取り掛かるべきだ。その課題とは、労働党に対する支持に匹敵するだけの個人的な人気を勝ち得ることだろう。有権者の3分の2が兄のデービッド・ミリバンドが労働党の党首になるべきだったと考えているとの世論調査の結果が出るような状況は絶対に変えなければならない。(9月30日)


 

藍谷鋼一郎:九州大学大学院特任准教授、建築家。1968年徳島県生まれ。九州大学卒、バージニア工科大学大学院修了。ボストンのTDG, Skidmore, Owings & Merrill, LLP(SOM)のサンフランシスコ事務所及びロンドン事務所で勤務後、13年ぶりに日本に帰国。写真撮影を趣味とし、世界中の街や建築物を記録し、新聞・雑誌に寄稿している。
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