いよいよロンドン五輪が開幕。毎日繰り広げられる世界トップ・レベルの熱戦を見逃すまいと、新聞やテレビ、インターネットに釘づけという人も多いのでは。でもときにはちょっと街の景色に目を向けてみよう。世紀の祭典を迎えたここロンドンの街は、五輪ならではの光景に溢れている。今回は、今だからこそ見られるロンドンの横顔を、ほんの少し、おすそ分け。見慣れたはずのあの場所この場所が五輪色に染まった様を見つけに、ロンドンの街の散策に出掛けよう。
ウェンロックとマンデヴィルを探せ!
発表当初はイマイチ評判の良くなかったロンドン五輪公式マスコットのウェンロックとマンデヴィル。しかし突如ロンドンの至るところに出没するようになったご当地バージョンは、そのコミカルな動きと無表情さのアンバランスさがキュートと人気沸騰中だ。英国文化や、置かれた場所にちなんだイラストが施された2人の雄姿をご覧あれ。
公式ホームページによる誕生秘話によれば、2人はともに五輪スタジアム建設に使われた鉄の欠片から生まれた。頭に煌めくロンドン名物ブラック・キャブの明かりと、すべてを記録するカメラを示す一つ目が共通点。
ウェンロック(Wenlock)
近代オリンピックの先駆けとも言われる総合競技大会を開催する、シュロップシャーにある街マッチ・ウェンロックにちなんで名付けられた。腕には五輪のシンボル・マークと同じ色の友好を示す輪が5本、頭の形は五輪スタジアムの屋根とおそろいだ。
マンデヴィル(Mandeville)
1948年、負傷兵のための競技会を主催したバッキンガムシャーのストーク・マンデヴィル病院の名を取って付けられた。パラリンピック・カラーに染められた、ヘルメットのような頭が目印。常に最善を尽くすため、腕にはタイマー機能付きの時計を装着。
ハイ・ストリートで探せ!
ユニオン・ジャック一色だった、ダイヤモンド・ジュビリー期間。そのメイン・イベントが終わるや否や、街は世界各国の国旗の多彩な色に塗り替えられた。五輪スポンサー企業との兼ね合いもあって、大々的に五輪アピールができないショップも、あの手この手でお祭り騒ぎ。創意工夫を凝らしたハイ・ストリートの様子をどうぞ。
五輪のシンボル・マークを探せ!
世界5大陸の連結を表しているという、青・黄・黒・緑・赤の5つの輪で構成された五輪のシンボル・マーク。非常にシンプルながら、これぞ五輪、というインパクトを何よりも強く持っているデザインだ。ここでは、もはやロンドンの街のシンボル的存在となったタワー・ブリッジの輪から、テムズ河をぷかぷか漂う移動式の輪までをご紹介。
夜のロマンティック・スポットを探せ!
五輪期間限定の絶景の夜景スポットと言えばテムズ河沿い! 市民の足として活躍するゴールデン・ジュビリー、ウォータールー、ブラックフライアーズ、ミレニアム、サザーク、ロンドン、タワーの各ブリッジが、9月10日までの間、毎日夜9時半から翌5時までライトアップされている。河沿いの散歩を楽しみながら、個性の異なるイルミネーションをじっくり鑑賞しよう。
パブリック・アートを探せ!
常日頃、ロンドンの街を歩いているとよく出くわすのが、ユニークなパブリック・アートの数々。オリンピック期間中は、いつも以上に度胆を抜かれるアート作品があちらこちらに。ロンドン市が関わる大規模アートから、ストリート・アーティストの手によるグラフィティまで、何でも許容してしまうのがロンドンのすごいところ。