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Thu, 24 April 2025
英国での新生活を応援!暮らしの基本ガイド

暖かな陽気に包まれる春は、英国でも「始まり」の季節です。新天地での生活に、多くの人が期待と同時に不安を抱えているのではないでしょうか。日本と異なる慣習や社会のルールなど、気になることはたくさんあるかと思いますが、生活の基盤である住み心地の良い住宅を探してくれるサービスや診察無料の医療制度があることを知っておくと、日本と同じように快適な生活が実現できます。また、時間や生活に余裕が生まれれば、欧州への旅行や本場で英語を学び直すなど、人生の新たな章を英国で切り開くこともできます。本特集では、日本と英国の環境の違いや、英国での暮らしをバックアップしてくれる強い味方をご紹介します。

公立校も入学は大変
英国の学校事情
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公立と私立ではシステムが異なる

英国では、公立校と私立校で学校の名称が変わります。例えば、公立校では初等教育はプライマリー・スクール、中等教育はセカンダリー・スクール。一方の私立校では、前者がジュニア・スクール(プレパラトリー・スクール)で、後者がシニア・スクール(日本でも広く知られているイートン校やハーロー校といった私立校、パブリック・スクールは、このシニア・スクールの一種です)と呼ばれています。私立学校によっては、入学年が必ずしも一様ではありません。さらに、公立の中等教育は無試験で入学できるコンプリヘンシブ・スクールと、選抜試験を経るグラマー・スクールに分かれています。義務教育の最終段階となる中等教育終了時(16歳)には、GCSEという全国統一試験を受験しますが、この試験結果は、その後の進学や就職に大きな影響を与えます。大学進学を望む者はシックス・フォームと呼ばれる課程に進学(シックス・フォーム・カレッジとして独立しているものと、中等教育機関内に併設されているものがあります)し、同課程での学習内容を踏まえたAレベル試験(高校卒業資格試験)での成績次第で希望の大学に入学することができます。

キャッチメント・エリアとは

英国の小中等教育においては、公立校への入学条件の一つとして、日本の学区に相当するキャッチメント・エリアが定められています。そして、英国の義務教育における各公立校のレベルにはかなりの差があることから、英国で子育てを行う家庭は、このキャッチメント・エリアを重視する傾向にあるようです。各学校ではあらかじめ定員数が決められているため、人気校への入学は非常に厳しくなります。人気のある学校の近くに入学を希望する家族が引越してくることも多く、キャッチメント・エリアが非常に狭い範囲に限定されるということも珍しくありません。また学校によっては、学力や信仰、ハンディキャップ、さらには兄弟姉妹がすでに通学しているか否かなどを入学条件に加味している場合もあります。

日本から来英した場合

英国の公立校に通学する場合には、自宅の住所がキャッチメント・エリア内に含まれている学校の中から希望校を選び出し、居住区を管轄するカウンシルに申請。希望校の中から、空き状況があり、かつ自宅から1番近くにある学校の該当年生として入学することができます。一方、私立校については、各学校が定める基準のみで選抜され、居住地域などは考慮されない場合が多いです。また公立・私立のいずれであるかにかかわらず、現地校に通う日本人生徒の中には、週末などに日本の国語のカリキュラムに合わせた授業を行う補習授業校に通学する人たちも多くいます。

イングランドにおける教育制度の区分

イングランドにおける教育制度の区分

保護者の情報収集が鍵となる
英国の公立校事情
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英国の小中教育機関に通わせる子どもを持つ保護者たちは、たとえ公立校への通学を予定しているとしても、相当な量の情報収集を行わなければなりません。多くの保護者たちは、教育水準局(Ofsted)が毎年発表する報告書を入念に確認しています。

この報告書では、各校の状態を「極めて優れている(outstanding)」から「十分でない(inadequate)」までの4段階で評価。近隣の学校のカットオフ・ディスタンスと照らし合わせながらこの報告書を参照し、第一志望校がすでに定員に達している場合には「ウェイティング・リスト」に登録するか、または新規生徒の受け入れが可能な学校の中から別の候補を探すことになります。現地校のウェイティング・リストに登録されている間や来英後の正式な住所が決まるまで、英国にある日本の私立学校へ子どもを通わせるという措置を取る在英邦人の保護者もいるようです。

教育水準局(Ofsted)の報告書検索ページ
http://reports.ofsted.gov.uk

幼児期の発達をサポートする
Early Years Foundation Stage(EYFS)
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イングランドには、生まれてから5歳までの幼児の発達を助けるアーリー・イヤーズ・ファンデーション・ステージ(EYFS)という枠組みがあります。これは、主に遊びを通じて、コミュニケーションと言語スキルの発達、身体の発達、個人としての成長や人間関係を深めるなかでの感情の育成、読み書き能力の修練、算数や事物への理解、芸術とデザインの表現力を伸ばすことなどを目的としています。これにより、幼児が後の教育へスムーズに移行できるよう支援する仕組みとなっています。また、教育者は子どもたちとかかわる中でそれぞれの興味や学習の傾向を観察し、子どもにとって最適な学習方法を探り、今後の成長につなげる手助けをしています。なお、スコットランドやウェールズでは、EYFSとは異なる幼児教育基準が設定されています。

語学スキル向上のサポート
成人向けの語学学習
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英国には、就業後や子育ての空き時間を利用し、語学スキル向上のサポートを行ってくれる成人向けのスクールが多数あります。ここでは、グループやプライベート・レッスン、オンライン形式など、利用者の環境や語学レベルに合わせた授業を行ってくれます。在英中に英語を学び直す利点は、授業で習った言い回しを即座に使用できる環境にあること。英国で多く聞かれるフレーズを日常生活やビジネスの場で使うことで、より学びを深めることができます。


 
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