13 September 2012 vol.1369
高速サーブを持つフランスのウデ選手と、確実なリターンを得意とする日本の国枝選手が対戦したパラリンピックでの車いすテニスの男子シングルス決勝。ウデ選手が繰り出す強烈なボールを国枝選手が拾い続けた試合は、6-4、6-2のストレート勝ちというスコアとは裏腹に、まさしく死闘でした。観ているだけで逃げ出したくなるくらいの暴力的な攻撃に、耐えて、耐えて、そして耐えるだけじゃなく攻め返す。そんな激闘を制した国枝選手が何度もガッツポーズしている姿を見てしまうと、もう涙が止まらなくなります。チャンネル4のウェブサイトで録画映像観られるみたいなので、ご興味ある方はぜひ。(籠)
パラリンピック熱も冷めやらぬ中、もう一つ、英国スポーツにとって大きなニュースが。テニスのアンディ・マリーがついに4大大会の一つ、全米オープンで初優勝! 世界ランキングでトップ5に入る実力の持ち主でありながら、いつも最後の関門を突破できず、悔し涙を流し続けてきたマリー。泣きべそをかいている「負け犬」イメージが定着していた彼が誇らしげに笑う姿を見て、今度はこちらが泣けてきてしまいました。「世界のトップ・クラス」から「世界のトップ」になるまでに数年。たった一つの壁を超える難しさと、どんなに難しくても超えることはできるのだという可能性を教えてくれて、ありがとう。(月)
10日に行われた、ロンドン五輪・パラリンピック選手の祝賀パレードを観に行きました。モボットを披露するモー・ファラ選手やパラリンピックの顔、エレノア・シモンズ選手(写真中央)を間近で見られて大興奮! この写真以外にもフェイスブックに数枚、アップしていますので、ぜひご覧ください。(縞)
パラリンピックを今大会で初めてちゃんと見て、こんなに興味深いゲームがたくさんあったんだ、とうれしい驚きがたくさんありました。無知を承知で書きますが、違った障害を持つ選手同士が同じレースに出たり、一緒のチームに所属していたりしますよね。そして、一見しただけでは不利なように見える選手がより有利だと思われる選手に圧勝したりする。限られた身体機能をより有効に使うためにものすごい知恵を使っているんだろうな、と想像をかき立てられました。2012年のロンドンでの特別な夏はもう終わってしまいましたが、パラリンピック・ファンとしての私の人生はまだまだ始まったばかりです。(眠)
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