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Fri, 27 December 2024

知って楽しい建築ウンチク
藍谷鋼一郎

スー・チーさんの下院議員初当選


The TimesTHE TIMES
スー・チー女史は機会をつかんだ

Ms Suu Kyi has taken it

1年半前にミャンマー政府が政治改革に着手した結果、同国では検閲が緩和され、スー・チー女史を含む政治犯が釈放された。これらの改革が果たして持続するのか、また政権がどういう意図を持っているかは不明だ。元軍人で首相職にも就いたことのあるテイン・セイン大統領は薄暗い過去を持っている。とにもかくにも、スー・チー女史は勇気と決断力を持ってこの機会を生かした。ミャンマーの政治の表舞台に立った以上、もはや彼女の存在を打ち消すことは誰もできないだろう。(4月2日)


The GuardianThe guardian
西洋諸国は賛意を示すべき

Western countries should send a signal of approval

南アフリカやポーランドは、深刻な武力衝突を起こすことなく抜本的な政治的改革を成し遂げることができた。ミャンマーにとって今後の課題となるのは、同国でも同様の平和的な改革が実現できるかどうかだ。西洋諸国は、ミャンマーに対して発動していた小規模の制裁措置を停止するなどして、同国で現在起きている変革への賛意を示すべきだ。一方で、状況のさらなる進展が見られるまでは、引き続き米ドルの送金を禁止するなど同国に対する主要な制裁を維持することも求められている。(4月2日)


The IndependentThe Independent
スー・チー女史の判断は妥当

Suu Kyi is right to ignore the risks

スー・チー女史が政治集会を開くことさえまともに許されなかった今回の選挙は決して民主主義的なものとは言えない。同女史の支持者の中には、そのような選挙に同女史が参加したことに疑念を抱く者もいた。こうした懸念については理解できる。ただ彼女は様々な危険要因を考慮した上で、今回の機会に臨んだのである。長年の自宅軟禁などを経て、どこまでなら妥協して良いかを決定するだけの権限を彼女は既に得ている。我々は、彼女の判断が正しいことを願うべきなのだ。(4月2日)


 

藍谷鋼一郎:九州大学大学院特任准教授、建築家。1968年徳島県生まれ。九州大学卒、バージニア工科大学大学院修了。ボストンのTDG, Skidmore, Owings & Merrill, LLP(SOM)のサンフランシスコ事務所及びロンドン事務所で勤務後、13年ぶりに日本に帰国。写真撮影を趣味とし、世界中の街や建築物を記録し、新聞・雑誌に寄稿している。
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