ホテル王のドラ娘パリス・ヒルトンが、シングル「スターズ・アー・ブラインド」に続いて今月14日にアルバム「パリス」をリリースした。彼氏いない歴ゼロというパリスが男を清算しての歌手デビュー。気合い十分だが、一体誰が買うのか購買層を知りたい。
ライオネル・リッチーの養女ニコールとのリアリティTVシリーズ「シンプル・ライフ」が全米大ヒット。その追い風を受けてか、女性誌を開けば必ずパリスの姿があるというくらいセレブ景気が続いている。映画プレミアや新ブランド設立パーティー、クラブ・オープニングといった類には引っ張りだこで、ロンドンや遠く日本にまで出稼ぎに行っている(イベント、パーティー出席には必ずギャラが支払われている!!)。なんでも今まで生きてきた25年間、ドリンク代を払ったことがないんだと。
ホント生きてるだけで丸儲けのパリス。ひょろ長~い手足首に細長~い鼻、横長の目、シリコン入りのぷっくりした口元、そしてあの張ったエラが醸し出す、エッチぽいデカダンな雰囲気と、資産家令嬢というバックグラウンドがダブル効果となって、人気をぐぐんと上げているのは確かだ。
更に。元カレにセックス・テープを出されたり(タイトルは「ワン・ナイト・イン・パリス」。座布団1枚!)、ペットのチワワ犬ティンカーベルが誘拐されたり、車当て逃げ現場を撮られたりといった脇の甘さや、メガネ猿を肩に乗せて闊歩(浅香光代か)する奇天烈さ、お嬢様にしては安っぽいファッション…。天然系というか、世間から思いっきりズレたところが、メディア的にはとてもおいしい。
ラスベガスを起点に独自のホテル・チェーンを展開中と、したたかさも十分あるドラ娘だ。