ちょっと前、顔半分を覆うサングラスをかけ、シーツのようなどデカイタオルを被ってフロリダのビーチを歩いているマドンナの写真が、タブロイドで一斉に掲載された。海水に浸かってる時も長袖Tシャツを着ていたというが、もちろん信仰するカバラの教えではなく、シミやシワ、たるみの元凶である紫外線予防のため。
老化を食い止めること、すなわち若さを保つことが、人気を維持する最重要ファクターであることはセレブ界の定説。肌が命のモデルにあって、夜更かし、酒、タバコと不摂生しているケイト・モスなぞは、高級リゾートのエステで蘇生する。一説によると費用総額600万円也。また、ドナテッラ・ベルサーチやジェニファー・ロペスは3万円近くする「クリーム・ドゥ・ラ・メール」を毎日1瓶使い切るという話だ。米国のセレブたちは年に100万円以上フェイシャルに費やすというが、もちろん整形も含めてで、マイケル・スコセッシ監督がボトックス注射で額が動かない俳優が増えたと嘆くのも頷ける。
「ボトックス注射を始めるなら25歳から」とはマイケル・ケント公妃マリー・クリスティーヌの弁。一方、ヨーク公爵夫人セーラ・ファーガソンはボトックス、フィラー、脂肪注射の3点セット施術済みとか。女優のジョアンナ・ラムリーは定期的に額と口まわりのコラーゲン注射をしていると認めているが、顔だけでなく、手の甲やひじ、ひざにボトックス注射をするセレブもいるという。
高級アンチエイジング・クリームの原料に、鯨の精子や魚の鱗、動物の尿などがあるという。うそかホントか、テレビ局が高画質対策に「ボトックス予算」を設けるとの噂もある。「若返りのためなら、手段選ばず」のセレブ界なのだ。