執事にコック、編集者を八つ裂き
ベストセラー「バゲージ」に続く自伝第2弾「フォール・アウト」を出したジャーナリスト、ジャネット・ストリート=ポーター。2年前の「アイム・ア・セレブリティ・ゲット・ミー・アウト・オブ・ヒア!」で、ダイアナの執事だったポール・バレルをいじめ抜いたヒール役としての方が一般的に知られているだろう。
口に綿を詰めたような口調と甲高い声が、「最も人をイラつかせるしゃべり方」と言われる彼女だが、4文字語乱発の毒舌で、男性セレブを攻める姿は見ていて小気味良い。バレルのことは、「根っからの執事性分。でも、自分では雇わない。だって引き出しを開けて売るモノを物色しそうじゃない」。また、番組「ザ・Fワード」でゴードン・ラムゼイを口だけでなく、シーフード・スープの戦いでも2連覇。元「サン」紙の編集長ケルヴィン・マッケンジーも犠牲者の1人だ。とにかく、自信家で、傲慢、口が立つ。
ファッション・エディターとして「デーリー・メール」紙に在籍後、ラジオ、テレビへ進出。批評家、プレゼンター、ジャーナリスト、制作者、コラムニストと多岐にわたって活躍し、ヨークシャー、ケント他3カ所に家を持つ。
頑丈そうなドンキー歯と、赤毛、長身がトレードマークのジャネット。男性遍歴は、意外やカラフルで、写真家、雑誌「タイム・アウト」の創始者、カナダ人映画監督、22歳下の無職と、これまで4度の結婚離婚を経験。破局の原因は決まって彼女の浮気で、俳優ジョン・ハート、80年代のポップ・バンド、ジグ・ジグ・スパトニックのトニー・ジェームス(夫が浮気現場発見)ら数多と不倫をしてきたという。
「デキる女はモテる」の見本か、はたまた蓼食う虫も好き好きなのか。