なんでもステラ・マッカートニーがデザインしたライクラ素材の膝上丈ブラック・ブーツ480ポンド也が、今秋から冬にかけてのセレブ必須アイテムという。すでにこのブーツで闊歩しているビクトリア・ベッカムやサッカー選手スティーブン・ジェラードの彼女、マドンナらの写真が女性誌やタブロイドで紹介されている。
亡き母リンダに見習って、筋金入りのベジタリアンにして動物愛護家のステラ。非毛皮&非皮革の服は、「環境や社会問題に関心のある知的なワタシ」を目指すスノッブなセレブには格好のアイテムといえる。なかでも、グウィネス・パルトローが今年のアカデミー賞で着たベージュ・ピンクのイブニングや、ガイ・リッチーとの結婚式でマンドナが着用したウエディング・ドレスなんかが有名だ。
10年前、ナオミ・キャンベルやケイト・モスをモデルに起用したセント・マーティン大学の卒業コレクションで、マスコミの話題をかっさらったステラ。「やっぱり、ビートルズの力は偉大」と皮肉る記事が多かったが、注目度は抜群だった。そこに目を付けたフランスのブランド、クロエは、シャネルのデザイナー、カール・ラガーフェルドの後任としてステラを抜擢。狙いは見事的中し、爆発的に売り上げを伸ばしたという。
現在はグッチと契約して自身の名を冠したブランドをもち、今年からアディダスやH&Mと提携、香水も発売した。夫は雑誌「wallpaper」の発行人で、今年2月、ショー6日前には男児を出産と、公私共に多忙なステラ。
ミック・ジャガーやロン・ウッド、ロッド・スチュアートの娘たちのようにモデルになるパターンは多いが、手に職系で成功している2世は稀だ。そろそろ「ポールの娘」から卒業かも。