すっかり使い古された言葉「スーパーモデル」。
かつてシンディ・クロフォードやリンダ・エバンジェリスタ、ケイト・モスらとともに、この名を世界に知らしめたのがナオミ・キャンベルだ。あれから20年、35歳になったナオミはいまだトップを維持している。
金髪碧眼が独占する80年代当時のファッション界で、ブラック・ビューティーの布石を打った功績は大きい。テニスのウィリアムズ姉妹のように人種差別も多々あったらしいが、それを跳ね返す強じんな意志と、なによりモデルとしての商品価値がナオミにはあった。母ひとり子ひとりで育てられたせいなのか、クインシー・ジョーンズやデザイナーのアライア、故ジャンニ・ベルサーチらを父親代わりとして慕うナオミ。
F1界の大物フラビオ・ブリアトーレに始まり、U2のベーシスト、アダム・クレイトン、俳優ロバート・デ・ニーロ、ボクサーのマイク・タイソン、フラメンコ・ダンサーのホアキン・コルテス、トップ・モデルのマッテオ・マルゾットと、付き合った男たちも一流ばかりで、年上が多い。
反毛皮キャンペーンのモデルをしたすぐ後に、ショーで毛皮を着て反感を買ったのは有名な話だが、それ以外にも、アルコール&ドラッグ依存症、「ミラー」紙の記者や友人、付き人たちへの暴行など、醜聞が尽きない。とにかく彼女のかんしゃく持ちは相当なもので、そのために「アンガー・マネージメント」に通ったほどだ。
今のところ同僚のケイト・モスがタブロイドを賑わせているが、いつナオミの出番がくるとも限らない。
中年の「スーパーモデル」ナオミも、グラマラスかつスキャンダラス、てのを望みたい。