目指せ2度目の主演女優
大方の予想通りに、「ウォーク・ザ・ライン」で今年のアカデミー賞主演女優賞をとったリース・ウィザースプーン。
これで、映画1本の出演料が2900万ドル(約34億円)に高騰し、ジュリア・ロバーツの2400万ドルを抜いて、最高額ギャラ女優となった。
99年「恋におちたシェークスピア」のグィネス・パルトローが25歳で受賞して以降、
「ボーイ・ドント・クライ」のヒラリー・スワンク25歳、
「エリンブロコビッチ」のジュリア・ロバーツ33歳、
「チョコレート」のハル・ベリー35歳、
「めぐりあう時間たち」のニコール・キッドマン35歳、
「モンスター」のシャーリーズ・セロン28歳、
「ミリオン・ダラー・ベイビー」で2度目のスワンク30歳、
そして今年のリースが29歳と、アカデミー賞の主演女優は30代前半までが勝負と言われる。
以前は、「ミザリー」(90)のキャシー・ベイツや、
「ブルースカイ」(95)のジェシカ・ラング、
「デッドマン・ウォーキング」(96)のスーザン・サランドンら40代以降での受賞もザラにあったが、 ここずっと、人気と若さ重視の傾向にある。
別にリースに難クセつけるわけじゃないけどね。
父は外科医、母は博士号、本人はスタンフォード大学英文学科卒と、かなりハイブロウなバックグラウンドを持つ、脳ミソもしっかり詰まったインテリ女優のリース。
俳優ライアン・フィリップと結婚し2児の母でもある。
決して華のある美人ではないが、157センチと小柄な体型に、しゃくれたアゴもご愛敬の親しみやすい万人受けする金髪碧眼。 賞味期限の35歳まであと5年。
ドル箱のコメディに出るのは止めて、社会派モノか古典に絞れば、十分、2度目の主演女優賞を狙える。