セクシーNo.4を抱える
亜流ガールズ・アラウド
先月、メンバーのフランキー・サンドフォード(21)が、男性誌「FHM」の読者投票で「最もセクシーな女性」4位に選ばれた女性ポップス・グループ、サタデーズ。1位は同じレコード・レーベル「ファッシネーション」に所属する歌手シェリル・コール、2位は女優ミーガン・フォックス、3位はモデルのマリサ・ミラーと、大健闘のフランキー。本人にとって今後の布石となるだけでなく、キムタク人気から火が付いたスマップじゃないが、グループにとっても大チャンスだ。
デビュー2年でシングル7枚、アルバム2枚をリリースし、チャート1位は未獲得と、ツアーの前座を務めたこともある先輩ガールズ・アラウドと比べ、出だしをぐずったサタデーズ。金髪から黒髪、ショートからロング・ヘア、ライトからダーク・スキンまで5人5様の個性を強調しようとするのは分かるのだが、それがかえって裏目に出て、グループのトーンが見えない。売れっ子キャバクラ嬢を各店から寄せ集めてきたカンジだ。スケアリー、ベイビーなんて往年のスパイス・ガールズのような分かりやすさは、今の時代、通用しない。まずは、グループの個性を認知させるのが先だろう。
PRのまずさは他にもあって、マンUのホーム・グラウンドで行われたセレブのサッカー慈善試合に、10センチもあろうかというピンヒールで、特設ステージまでのっしのっしと芝の上を歩く5人にヒヤヒヤ。その数日前、6万人の観客を集めたロンドン・ワスプス対バースのラグビー試合で、ちゃんとペタンコ靴を履いて歌ったアレキサンダー・バークとはちと違う。この辺のツメの甘さが、今のサタデーズを物語っていて、せっかくの「大チャンス」を掴み損ねるんじゃないかと、気が気じゃない。