ルックス・演技・男の趣味
すべてそこそこ女優
体育会系から文化系へ。歌手マドンナの元カレ、米プロ野球ヤンキースのA・ロッド選手との仲が噂されていると思ったら、今度は、オルタナティブ・ロック・バンド「ミューズ」のボーカル、マシュー・ベラミーとの交際が持ち上がっている、女優のケイト・ハドソン(31)。「世界中がアイ・ラヴ・ユー」の元祖「コケティッシュ」女優、ゴールディ・ホーンを母に、俳優カート・ラッセルを育ての父に持つ、ハリウッドの14光なのはご存知のところ。
2000年に公開された「あの頃ペニー・レインと」でゴールデン・グローブ賞助演女優賞を獲り注目を浴びるが、同年、21歳の若さで、バンド「ブラック・クロウズ」のボーカル、クリス・ロビンソンなんてむさっ苦しいのと結婚しちゃったものだから、周囲はこぞって、「せっかくの金のたまごにキズが付く……」と落胆を隠せなかった。「10日間で男を上手にフル方法」、「トラブル・マリッジ」とそこそこヒット作を出し、息子ライダーくんも授かって、仕事に家庭にそれなりにがんばっていた(踏ん張っていた)が、大方の予想通り、6年弱で破局。以降、冒頭2人に行き着くまで、ケイトにフラれて自殺未遂騒動を起こした俳優オーウェン・ウィルソンや、ツール・ド・フランス7連覇している自転車ロード・レースのランス・アームストロング選手ほか、短期間のうちに硬軟取り混ぜたそこそこの男性遍歴を持つ。
母親同様、ラブ・コメものを中心に途切れなく作品に出て、ルックスも演技もちんまりまとまった小器用な俳優ではあるのだが、特級の人気者でもなし、目を見張る実力派でもなしで、オスカーのインパクトに欠ける。グローブ当時の熱波再びもそう簡単にいくまいし、このままそこそこ で終わってしまうのか心配だ。