ぽっちゃり版シェリル・コール
次回「X ファクター」再登場あり!?
11日にフィナーレを迎えた今シリーズ「X ファクター」の助言役 & 審査員に抜擢されるまで、一部の音楽ファンを除いて「誰それ?」的存在だった、英ヒップホップ・トリオ「エヌ・ダブズ」の紅一点、トゥリーサ・コントスタヴロス(23)。実際、番組のおかげで全国区に名が広がった今でも、一体どれだけの人が彼女の姓「コントスタヴロス」を正確に言えるだろうか。余計なお世話だが、芸名は「トゥリーサ」だけで良かったろうに。
2000年に結成、07年にメジャー・デビューしたエヌ・ダブズは、これまで出したシングル中、チャート5位が最高位。ブラコン系音楽賞「モボ・アワード」で、新人賞やベスト・アルバム賞などを攫(さら)っているが、業界内での立ち位置は、まだ下座の「これから」。しかもトゥリーサは、彼女のいとこに当たるメイン・ボーカル、ダッピィー(24)の合の手入れる役割が主。さながら、「フィーチャリング、トゥリーサ」といった感で、添え物的扱いだ。ちなみに、ダッピィーは今年出したソロ「ノー・リグレッツ」で1位獲得済み。
ふっくら版シェリルといった感の整ったルックスと、まずまずの芸歴で、十分に無理を承知の上、歌手シェリル・コール(28)の後釜として、「X ファクター」に抜擢されたであろうことは明白。だが、14で初体験を済ませ、保身用バットとナイフを携帯し、万引きやドラッグ使用が日常だった不良少女時代を持つトゥリーサと、米版「X ファクター」に転職して早々クビになった、「トイレ案内役ビンタ」の前科者シェリルとは、似て非なり。バンド上がりとオーディション上がりでは、「テレビ」への姿勢が全く違う。裏表 & ギミックなしの本音(を装う)派と、テレビ的に虚飾を作り込んでいく派とでは、後者の方が演技者として格上だ。果たして来期、再びお呼びが掛かるか!?