ジョディ & メラニー
敵は脂肪だ、駆逐せよ
人は誰でも無意識のうちに変身願望を抱えている。幼児のころから「わたし、プリキュア」「へんしーん」なんてやってるもの。そのうち女がてっとり早く自分を変えられるのはファッションとヘアメイクとなるわけだが、「目指す自分」との間にまだギャップがあると、人によってはダイエットしたり、整形に手を染める。男の場合、ファッションもアリだが、まずは鍛えて体を絞る。筋肉をつける。
こんな前置きがあっての、女2人—ジョディ・マーシュ(33)とメラニー・サイクス(41)。グラマー・モデル、ジョーダンになろうとしてなれなかった女と、ソツなし司会者キャット・ディーリーになろうとしてなれなかった女だ。公私ともに紆余曲折あった末、カノ女たちが「目指す自分」に求めたもの、それは男勝りの筋肉だった……。
乳首に銀ラメ・パッチ、下は豹柄パンティなんていう、ジョーダンでもしない奇天烈な格好で街を闊歩していた元ページ・スリー・ガールのジョディが、ボディビルを始めたのは3年前。たゆまぬ努力を続け、体脂肪一ケタであろうムッキムキの体へと肉体改造。先月行われた「北米ボディビルディング選手権」では女子フィット・ボディ部門で優勝した。フェイクタンとオイルで黒光りした筋肉にメロン大の巨乳というアンビバレント。ここから判断するに、カノ女は「黒人」の「筋肉質」な「女戦士 (アマゾネス)」的自分を目指しているのかもしれない。
2児を抱えるバツイチ・シングル・マザー、メラニー。15歳年下のトイボーイに、自らのセクシー・スナップと一緒に「びんびんの○○○を手に入れたわ。早く来て〜」とツイッターするなど肉食女子ぶりを見せているが、ジョディと違ってこちらは、あくまでモデル体型を維持した鋼の肉体。「若い娘に負けないいいカラダ」を目指しているようだ。オリンピック便乗の筋肉少女隊ならぬ筋肉女子、はやりそう!?