ニュースダイジェストの制作業務
Mon, 29 April 2024

山口組がウェブサイトを開設

麻薬追放国土浄化同盟
山口組の関連団体が開設したと報じられている、麻薬追放国土浄化同盟のウェブサイト

Showing how neighbourly its members are
親しみやすい存在であることを示すための試み

「ガーディアン」紙 4月2日

日本最大規模の暴力団である山口組がウェブサイトを立ち上げた。「麻薬追放国土浄化同盟」という格好の悪い響きの名を持つこのサイトは、組員たちが初詣に出掛ける様子を捉えた手振れした動画などを掲載。また任侠の素晴らしさを謳った歌詞付きの音楽をサウンドトラックとして使っている。「任侠」とは、理想的な男らしさのことであり、不正義と戦い、弱き者を助けることを意味する。専門家によると、古びた印象を与えるこのサイトは、組員たちが親しみやすい存在であることを示すためにつくられた。

Like a cancer charity set up by a tobacco company
タバコ企業が立ち上げたがん撲滅チャリティーのよう

「フィナンシャル・タイムズ」紙 4月4日

「麻薬追放国土浄化同盟」のウェブサイトへの訪問者は、麻薬の乱用は良くないといった、健全だがありふれた一連の文言を目にするはずだ。一つ問題がある。このサイトは、日本最大の犯罪組織がイメージを変革するための取り組みなのである。この同盟組織は、タバコ企業ががん撲滅チャリティーを設立するかのごとく、彼らの支持者が大いに関わっている問題を根絶すると称している。だが、簡素な背景の上に写真や文章をやみくもに配置しただけのサイトが、日本のネット市民の心をつかむには至っていない。

ほかにもこんな日本報道が…

不正を容認するつもりはないが……

「ガーディアン」紙 4月1日

STAP細胞に関する騒動について。キングス・カレッジ・ロンドンの幹細胞・再生医療センターのダイレクターを務めるフィオナ・ワット教授による「不正を容認するつもりは毛頭ないが、年輩の科学者たちは若い同僚をケアする義務がある。小保方氏がスケープゴートにならないことを願う」という発言を紹介。

日中間の戦争を回避する方法とは

「フィナンシャル・タイムズ」紙 4月3日

「東シナ海での戦争の回避の仕方」と題した記事を掲載。4月23日にオバマ米大統領の来日を控えていることにも触れた上で、「日中の緊張が高まることで、両国とも損をしている。中国の強気な姿勢は近隣諸国を米国の包囲網へと追いやり、安倍政権の国粋主義によって日本は友人を失う」と述べる。

税抜き表示を許可する法律を成立させた理由

「エコノミスト」誌 4月5日

税抜き表示を許可する法律を成立させたことで、消費税増で値上げとなった料金を隠す仕組みを日本の政府が支援していると指摘する。

捕鯨活動と政治的関与

「エコノミスト」誌 4月5日

国際司法裁判所が日本の調査捕鯨に対して中止命令を下したことを受けて、日本の捕鯨活動に改めて注目。「環境活動家からの攻撃に備えたセキュリティー強化などでコストが増加した」という専門家の見方を紹介し、捕鯨産業は資金難にあえいでいるために政治的関与が多くあると述べる。

がらくたとの戦いに臨むお姫様

「タイムズ」紙 4月7日

「片付けコンサルタント」の近藤麻理恵氏を取材した記事を掲載。「整理整頓における教祖的な存在」「がらくたとの戦いに臨むお姫様」と紹介する。また「枯山水や気品あるお寿司の並べ方を見て、外国人は日本人がミニマリストであると思いがちだが、その認識は間違っている。実は日本は蒐集家の国である」とも。

 

消費税を5%から8%に増税

Beef bowl test
牛丼の試練

「フィナンシャル・タイムズ」紙 3月27日

アベノミクスにとっては「牛丼の試練」とでも言えようか。賛否が分かれた消費税の増税が実施されるに伴い、大手牛丼チェーン2社はそれぞれ対照的な対応を取った。一方は値下げし、もう一方は値上げを決めたのである。すき屋と吉野家が提供する牛丼の並盛の値段は280円。消費税が3%増税されることを受けて、学生やコスト意識の高いサラリーマンの間で人気の高いこのメニューを、すき屋は増税前よりも割安となる270円で販売する。その競合相手となる吉野家は、増税分を上乗せした300円で売り出す。

The big squeeze
経済回復への道を閉ざす可能性

「エコノミスト」誌 3月29日

増税は、政府総債務残高(対GDP比)が245%近くに達した日本の財政を立て直すための手段である。しかし、経済の回復期に入ったように見えるこの段階で景気を後退させる恐れのある財政政策を実施すれば、経済回復への道は閉ざされる可能性がある。そこで期待されるのが賃金上昇による効果だ。春闘において、安倍首相は各企業に賃金上昇への強い圧力をかけた。ある大衆紙は、同政権の圧力をヤクザまがいであると表現したほどである。しかし、各企業が実施した賃金の上昇幅は、期待されたものより小さかった。

ほかにもこんな日本報道が…

ハリー・ポッターの世界が実現か

「デーリー・メール」紙 3月19日

複数のプロペラを内蔵したボール「HoverBall」を東京大学の暦本研究室が開発したと報道。児童小説「ハリー・ポッター」に登場するスポーツ「クィディッチ」が現実の世界においてもプレーできるかもしれないと伝える。

きゃりぱみゅはガガを彷彿とさせる

「ガーディアン」紙 3月21日

ウェブサイト上のブログ記事の中で、日本の歌手きゃりーぱみゅぱみゅを「幻想の世界をグロテスクの境界にまで広げるぶっ飛んだポップ・スター」として紹介。見る者を日常性から解き放つという意味において、米歌手のレディー・ガガを彷彿とさせると述べた。

高齢者介護への支援をなくした実例

「ガーディアン」紙 3月27日

英国において高齢者介護への公的支援を極端に少なくするとどうなるかを探るため、「2000年まで公的支援を受けた高齢者介護制度が存在しなかった」という日本の実態を取り上げる。「高齢者介護は家族の責任だった」「高齢者虐待などの報告が多くあった」「働く女性の選択肢を少なくした」「高齢者は長期間にわたり入院するようになった」と解説。

日本人女性の社会的地位はいかに低いか

「エコノミスト」誌 3月29日

日本における女性の社会的地位の低さについて特集記事を掲載。過去に日本の厚生労働相が女性を「子供を産む機械」と発言したことや、ベストセラー作家である桐野夏生の代表作「OUT」で描かれたパートに出る主婦たちの様子などを紹介する。さらに、流行語にもなった「草食男子」や、主婦業を揶揄する表現である「三食昼寝付き」といった言葉にも言及。保育所の待機児童問題や、女性が育児に関わることの重要性を強調したNHK経営委員の長谷川三千子氏の発言などにも触れている。

 
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