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Sun, 28 April 2024

安倍首相による靖国神社参拝

There is a reluctance on both side
両国とも理解しようとしていない

「ガーディアン」紙 1月2日

歴史を鑑みれば、安倍首相による靖国神社の参拝に中国が怒りの声を上げることには一定の正当性がある。だが、この問題は中国の執拗さをも露わにしている。中国は挑発されたと言うが、日中両国が所有をめぐり紛争を起こしている尖閣諸島の周辺に自国が軍備を集中させていることについては言及しない。「東アジアとその領海を誰が支配すべきか」という絶対主義的な考え方を捨て去らなければ問題解決などできないということを、両国ともに、そしてとりわけ中国側が理解しようとしていないのだ。

A peaceful shrine complex looks likely to stir up trouble
平穏な神社が混乱を起こしそう

「エコノミスト」誌 2013年12月27日

安倍首相による靖国参拝は日本の右翼主義者たちに大きな喜びを与えた一方で、同じぐらい大きな怒りを中国と韓国に覚えさせることになった。近隣諸国は、靖国神社を日本におけるかつての軍国主義の象徴と見なしている。日本国内でも靖国神社に対して嫌悪を示す者たちは存在する。だが、そのほかの何万人にも及ぶ日本人は、戦犯者を称えるというつもりはなく、戦死を遂げた愛する者たちのためにただ祈っているのだ。木々に囲まれた平穏な神社が、アジア地域における混乱をまたしても引き起こしそうだ。

ほかにもこんな日本報道が…

報道されないミス日本への圧力

「インディペンデント」紙 2013年12月27日

2012年のミス・インターナショナルでグランプリとなった吉松育美さんが、ある日本のタレント事務所からの圧力を受けるなどの被害を訴えるも、同事務所との関係悪化を恐れる日本のテレビ局がその実態を報じていないと報道。

ホームレスが除染作業に従事

「インディペンデント」紙 12月31日

福島第1原子力発電所での除染作業においては、ホームレスの人々が最低賃金で働かされていると報じる。

水痘ワクチンの開発者が死去

「タイムズ」紙 1月1日

水痘ワクチンの開発に成功し、2013年12月16日に死去した高橋理明大阪大名誉教授の追悼記事。

地球上で最も偉大なレース

「ガーディアン」紙 1月8日

箱根駅伝を「巨大ビジネス」「地球上で最も偉大なレースかもしれない」と論じる。2013年に、今回の箱根駅伝の上位選手たちと同様のタイムで走ることができた英国人はロンドン五輪金メダリストのモハメド・ファラー選手のみであるとも。

子供番組で罵り言葉

「デーリー・メール」紙 1月10日

振付師である南流石が、英語の罵り言葉が書かれた衣装を着用して子供番組に出演していた様子を写真付きで紹介。

 

日本の国家安全保障戦略

Effort to distance Japan from its pacifism
反戦主義からの 脱却を目指す動き

「フィナンシャル・タイムズ」紙 12月11日

安全保障と防衛力に関する懇談会において公開された国家安全保障戦略の概要案について、保守派の安倍首相は「歴史的」であると評価した。この文書は今後、安倍首相が立ち上げた米国式の国家安全保障会議(日本版NSC)での政策作りに利用されることになる。安倍首相は現在、第二次大戦後から続く反戦主義からの脱却を目指す取り組みを行っている最中。同文書は平和国家としての歩みを引き続き堅持しながらも、軍事協力を含むアジアでの積極的な平和維持活動の展開や、海外への武器輸出禁止の解除を視野に入れている。

To take back the Senkaku
侵略された際に尖閣諸島を取り戻すために

「ガーディアン」紙 12月11日

万が一侵略された際に尖閣諸島を取り戻すため、日本は水陸両用団の新設を計画している。だが敵を攻撃するだけの装備を求めるまでには至っていない。そこまで装備を拡張するには、多額の費用がかかる上に、第二次大戦後に制定された平和憲法の下で長年使われてきた「純粋な防衛目的」という概念が問われることになるだろう。また国家安全保障戦略が愛国心の養成と高等教育機関での安全保障教育の推進を求めている点は、タカ派で知られる安倍首相を国粋主義者として批判 する者たちの危機感を刺激することになるはずだ。

ほかにもこんな日本報道が…

日本のタトゥーとは

「ガーディアン」紙 12月2日

江戸時代から昭和にかけて活動した日本人写真家の日下部金兵衛による、体中に刺青を入れた男の写真を掲載。

最も怖いCM映像

「デーリー・メール」紙 12月3日

「最も怖いCM」として、日本のタイヤ・ホイール通販サイト「オートウェイ・ループ」のCM映像を紹介。

漢字学習に代わってできること

「デーリー・テレグラフ」紙 12月3日

経済協力開発機構(OECD)の学習到達度調査の結果が発表されたことを受けて、日本の教育制度について取り上げる。漢字学習に費やす膨大な時間を「もっと創造性のあることに使えるのに残念」と嘆く明治学院大学のトム・ギル教授の発言を引用。

和食は俳句のよう

「デーリー・テレグラフ」紙 12月5日

和食がユネスコの無形文化遺産に登録されることが決定したと報道。調和と季節の移り変わりを大事にしていることから、和食は俳句のようであるとする見方にも言及している。

原宿はファッションの発信地

「ガーディアン」紙 12月10日

ロリータ、パンク、デコラ系といった様々なファッション・スタイルの発信地とされる原宿の魅力についての動画をウェブサイトに掲載。

 
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