「彼は嘘つき」から「偏屈女」まで
オフレコ共通点は「ワ○○チ」!?
先月、仏カンヌで開かれた20カ国・地域首脳会合(G20首脳会合)の記者会見で、開始前、サルコジ仏大統領がオバマ米大統領に、ネタニヤフ・イスラエル首相について「彼には我慢できない。彼は嘘つきだ」と耳打ち。それに対しオバマが、「君は彼にうんざりかもしれないが、僕は君以上にしょっちゅう彼を相手にしなけりゃならないんだ」と返答。このやり取りが会場のマイクに拾われたため、あっという間に世界中に伝聞してしまった。非公開のつもりだったオフ・ザ・レコード、略して「オフレコ」の発言が、「公」になってしまったホヤホヤの例だ。
オバマにはほかにもあって、2年前、MTV授賞式でカニエ・ウェストがテイラー・スウィフトに暴言を吐いた件について、テレビ取材中、世間話のつもりで「彼は全くばかなやつだ」と発言したことが、担当記者のツイッターで明らかに。
遊説先の路上で労働党支持者の女性と口論になった在任時のゴードン・ブラウン元首相。「マイク・オン」に気付かず、車に乗り込むや、側近に「なんだ、あの偏屈女」とぶちまけた。後に、この女性の自宅まで謝罪しに行ったが、時、既に遅し。支持率降下に拍車を掛けてしまった。一方、スイスのスキー旅行でマスコミの撮影に応じていたチャールズ皇太子。当時のBBC王室担当、ニコラス・ウィッチェル記者の質問に答えた後、一緒にいたウィリアム、ヘンリー両王子に小声で「忌々しい人たち。特にこの男には我慢できん」と話したのが、逐一マイクに拾われた。
そしてこの人、マドンナ。映画祭の記者会見席で、アジサイをプレゼントされた彼女は、「この花、大っ嫌いなのよね」と隣の人にボソッ。公にされ、「冷たい女」呼ばわりされた。セレブも人の子、オフレコ発言の共通点は「悪口」、これに尽きる。