口パク騒動、なぜかビョーク、坂本龍一もありました
いよいよ今月27日から開催されるロンドン五輪。夏季30回目を数え、ロンドンでの大会は64年ぶり3度目となる。7月1日現時点で、オスカー監督ダニー・ボイルが総合演出を務める開会式には、トリでポール・マッカートニー出演が明らかになっている。ここで過去、五輪開会式に出た歌手をおさらいしてみよう。
まずは前回の中国・北京五輪。中国悠久の歴史をたどった絢爛豪華、荘厳絶句のアトラクションもさることながら、見事な歌唱を披露した少女、林妙可(リン・ミャオコー)ちゃんの、後日「口パク」だったと発覚した「五輪口パク騒動」が話題になった。8年前のギリシャ・アテネでは、地元シンガーのパフォーマンスに交じって、なぜかクライマックスでアイスランド出身の歌手ビョークが「オーシャニア」を歌唱。こちらもどう見たって口パク。やはり野外の大会場、しかも世界同時生中継で放送するとなると、口パク保険はやむを得ないのだろう。ともあれ開会式・閉会式の衣装を担当したソフィア・ココサラキによるビョークの衣装は素晴らしかった。
「ミレニアム・オリンピック」となった豪シドニー。日本選手団が「ゲイ」の象徴「レインボー・カラー」のマント姿で行進しド肝を抜いたが、それはさておき、歌はオリビア・ニュートン=ジョンと豪版サブちゃん、ジョン・ファーナムだった。20世紀最後、1996年開催地は米アトランタ。ビョーク同様、他国カナダ出身のセリーヌ・ディオンが、大勢のゴスペル聖歌隊を従えベタな曲「パワー・オブ・ザ・ドリーム」を歌い上げていた。14歳と6日の岩崎恭子が平泳ぎ200メートルで金メダルを獲った1992年バルセロナでは、ホセ・カレーラスが開会式の音楽監督を担当。ドミンゴ、バルツァらオペラ歌手が美声を鳴らし、坂本龍一が自作マス・ゲームのオーケストラ指揮をした。
ロンドンよ、どうかコケませんように。