イラク、トルコの政治家もメロメロ、
「鬼に金棒」のUNHCR特使女優
頭の良い美女、悪い美女、男運の良い美女、悪い美女……。美女にも色々あるけれど、美女ヒエラルキーで頂点に立つのは文句なくこの女性(ひと)、アンジェリーナ・ジョリー(37)であろう。
映画「17歳のカルテ」で共演した当時格上の女優ウィノナ・ライダーを差し置いて、主要映画賞のアカデミーとゴールデン・グローブで助演女優賞、全米映画批評家協会賞で新人賞をかっさらった後、婚約者がいた俳優ビリー・ボブ・ソーントンとさっと一緒になる手際の良さ。あれよあれよと自分が格上になり関係が悪化、とっとと別れてカンボジアから養子を迎えたジョリーが、次に見つけた相手は天下のブラピ様だった。当時、ジェニファー・アニストンとハリウッド最強カップルと言われたブラッド・ピットに対し、ひるむどころか彼らの結婚生活を一巻の終わりにさせ、スマートに三角関係・離婚の難局を乗り越えた。今じゃブラピと6人の養子・実子を持つ大家族を築き、今年4月に婚約。この運の良さ、処世術の上手さは美女界一と言えよう。
今年のアカデミー賞で太もも付け根からガバッと片脚を見せた「美脚ポーズ」がネット中を駆け巡った――なんてゴシップは、それこそブラピの過去女性アニストンやグウィネス・パルトローたちでも事欠かない。他を凌駕する彼女の「美女力」は、骨身を惜しまず国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の親善大使として過去10年間に40回以上、難民問題を抱える地域を訪問してきた「聖母ぶり」にありき。これを前にしては、略奪愛も、刺青だらけの身体も、ナイフで自傷行為や性行為を嗜んだ過去も、美女に深みをつけるスパイスにこそなれど、キズにはならない。今年4月にUNHCRの特使に任命された彼女は、9月にシリア難民キャンプを歴訪。彼女と面会したイラクやトルコの政治家たちの顔は、どれもメロメロだった。恐るべし、「美女力」。