英国人はコレクションがお好き
ロンドンのマニアックな博物館
ロンドンには、驚くほど多くの博物館が存在する。ロンドン在住者であれば、世界に名だたる大英博物館を始めとする主要な施設は、既に訪れたことがあるだろう。ただ騒がしい観光客が殺到するこうした場所では、本当の意味で博物館めぐりを楽しむことができないかもしれない。浮世の出来事をしばし忘れて、希少なコレクションの世界に没頭することこそ、博物館を訪れる最大の醍醐味なのだから。そこで今回は、マニア心をくすぐる博物館の数々を紹介。英国特有のどんよりしたお天気の日には、とっておきのお出掛け先となるはず。(本誌編集部: 長野雅俊)
秘密結社の秘密を一般公開?
フリーメイソン博物館
映画や推理小説の世界などで、しばしば秘密結社として登場する「フリーメーソン」と、その秘密を一般公開する「博物館」。でも公開しちゃったら秘密じゃなくなるのでは……と、館名そのものの中に究極の二律背反を示す言葉が含まれているのが、「フリーメーソン博物館」だ。同館は、驚くなかれ、「グランド・ロッジ」と呼ばれる、いわばフリーメーソンの総本山の内部に置かれている。しかも入場料は無料。「中世の職人組合を起源とする友愛団体フリーメーソンの実態は、いまだ秘密のベールに隠されたまま」なんていうありきたりの言説なんか、木端微塵に打ち砕いてくれるのだ。おまけに館内のショップでは、フリーメーソンが扱う独特のシンボル・マークの関連グッズや会報誌を販売。さらにご丁寧なことには、フリーメーソン会員による無料ガイド・ツアーまで行われている。周辺のパブやレストランでは、会員バッジを付けた人々が飲み食いしている光景を頻繁に見られるなど、映画や小説の世界とは全く違った彼らの姿を知ることができる貴重な場所だ。
Freemasons'Hall
60 Great Queen Street London WC2B 5AZ
020 7395 9257
月〜土 10:00-17:00
Covent Garden 駅
無料
www.freemasonry.london.museum
600個の時計が「カチカチ」しています
クロックメーカー博物館
平日に訪れたならば、恐らく、ほかに入館者なんていない。その閑散ぶりが、マニアな心を刺激する。あなた一人を取り囲むのは、大量の時計たち。静寂の中で耳をすませば、いくつもの時計が「カチカチ」と針を進める音が響いている……。ロンドンの金融街シティ地区に位置する、クロックメーカー博物館のことである。ほんの一部屋分しかスペースがない館内にある時計の数、実に600個以上。通称「おじいさんの時計」と呼ばれる大きなのっぽの古時計から、懐中、ぜんまい式、デジタル式まで種々の時計がずらりと並んでいる。歩を進める度にまた次の「カチカチ」が聞こえてくるので、軽度のノイローゼになってしまいそうなほど。ちなみに、かつて時計作りとは、王から許可を得た職能集団だけに許された営みだったという。中世に活躍したある職能集団が拠点を置いたことから、近代的なビルが立ち並ぶシティ地区に、この何ともアンティークな博物館ができてしまったとのこと。時計に関する文書だけを集めた図書館も併設されている。
The Clockmaker's Museum
www.clockmakers.org
*2015年にサイエンス・ミュージアムの2階に移転
Science Museum
Exhibition Road Kensington London SW7 2DD
10.00-18.00
South Kensington 駅
無料
http://www.sciencemuseum.org.uk
シャーロキアンにとってのワンダーランド
シャーロック・ホームズ博物館
俗にマニアと称する人間は、しばしば想像と現実との境目があいまいになってしまう。英国が世界に誇る探偵シャーロック・ホームズのファンを見よ。スコットランド生まれの作家コナン・ドイルが生み出した架空の人物との認識だけでは、マニアにはなれない。まるで実在していたかのように語ってこそ、シャーロキアンなのである。例えば、このシャーロック・ホームズ博物館は、ホームズが友人のワトソン医師とともに居を構えた家と同じである、ベイカー・ストリートの221bを住所とする。博物館が実際に位置しているのは239番地であるらしいのだが、そこを突くのは野暮というもの。小説に記されている通りに、同館の玄関前にある階段は17段となっているし、「ホームズ自筆」の日記帳まである。さらには、化学実験に明け暮れていたホームズが使用した器具の数々、トレードマークとなっている鹿撃帽も展示。物語の中に出てくる、本の中に仕込まれた銃や、塩漬けにされた人間の耳まで用意されている。シャーロキアンにとっての、魅惑のワンダーランドだ。
The Sherlock Holmes Museum
221b Baker Street London NW1 6XE
020 7224 3688
9:30-18:00
Baker Street 駅
£15(子供£10)
www.sherlock-holmes.co.uk
改築マニア垂涎のからくり屋敷
サー・ジョン・ソーン博物館
日本であれば、忍者の住み家といったところか。サー・ジョン・ソーン博物館とは、詰まるところ、からくり屋敷である。隠し扉に凸面鏡、太陽の光を変化させる色付けされた天窓。様々な仕掛けが施されているこの建物は、イングランド銀行オフィスの設計などを手掛けた英国の偉大な建築家、サー・ジョーン・ソーンの個人宅として利用されていた。ソーンは王立芸術学校の教授に就任してから、建築に関連したあらゆる資料の収集活動を始め、これを同校の生徒たちに余すところなく公開したという。何でも、彼と自身の2人の息子との関係が長らくギクシャクしていたというのがきっかけ。代わって愛情を注いだのが、彼の講義に通う若い学生たちだった。研究活動に役立ててもらおうと、ポンペイ遺跡から出土したブロンズ像や欧州各国のステンド・グラスといった超一流のコレクションを自宅に集めてしまったのだ。からくり仕掛けの数々も、建築に関する教育活動の一環というわけ。収集家たちにとっては、憧れの存在となっている家。
Sir John Soane's Museum
13 Lincoln's Inn Fields London WC2A 3BP
020 7405 2107
火〜土 10:00-17:00
Holborn 駅
無料
www.soane.org
まさにおもちゃの玉手箱
ポロックおもちゃ博物館
フィギュア人形、模型、ぬいぐるみ。何といっても、おもちゃ収集こそマニアになるための王道だ。ということで、古いおもちゃばかりを集めたのが、このポロックおもちゃ博物館。「ポロック」とは、19世紀後半のヨーロッパで流行していた「トイ・シアター」というおもちゃの生産を専門としていた印刷会社の経営者の名前。日本でいうところの立体紙芝居のようなこのトイ・シアターを買ってもらった当時の子供たちは、客席やオーケストラが外枠に描かれた小さな「劇場」の中で、針金が取り付けられた紙人形を操って遊んだ。同館は、このトイ・シアターのコレクションが充実しているのはもちろんのこと、それ以外でも世界中から様々な種類のおもちゃを集めている。モノポリー、パズル、ぬいぐるみ、鉄道模型、兵隊フィギュアが所狭しと並ぶ様は、まさにおもちゃの玉手箱。中には日本のゼンマイ式ミサイル・ロケットなんていう変わり種もある。薄汚れたパッケージに入れられたおもちゃを置いているところも、マニア心をくすぐる。
Pollock's Toy Museum
1 Scala Street London W1T 2HL
020 7636 3452
月〜土 10:00-17:00(日、バンクホリデーは休み)
Goodge Street 駅
£6(子供£3)
http://pollockstoys.com
世界中の鉄道マニアを引き付ける
ロンドン交通博物館
毎日の通勤における交通手段としてしか関心のない大部分の人々にとっては想像さえつかないかもしれないが、鉄道やバスといった乗り物は、マニアを熱くする。ロンドン中心部のコベント・ガーデンにある交通博物館は、乗り物を愛する子供たちと、童心を忘れない大人たちにとっての聖地。遅延、ストライキ、信号機故障と、確かに英国の交通機関は今や不満の種となっているかもしれない。ただ、かつての英国は、鉄道や地下鉄を世界に先駆けて開発した乗り物王国だった。ロンドン交通博物館が人気を集める理由は、乗り物の展示品の多くが、原寸大で復元されている、という点。大型馬車からトロリー・バス、ロンドン名物の2階建てバス、鉄道、そして世界初の地下鉄の車両の中に実際に座ってみることができるのだ。さらには、古い制服を着用した運転手や、顔に煤を付けながら地下鉄工事を行う人もいたりして、さながらテーマ・パークのよう。もちろん、館内ショップでは、鉄道模型やロンドン・バスのミニ・カーなどを販売している。
London Transport Museum
2 Covent Garden Piazza, London WC2E 7BB
020 7379 6344
日〜火 10:00-18:30 / 水・木・土 10:00-19:00 / 金 11:00-19:00
Covent Garden 駅
年間チケット:£17.50(18歳以下の子供は無料)オンライン割引あり
www.ltmuseum.co.uk
軍事マニアのパラダイス
国立陸軍博物館
日本では何だか肩身の狭い感のある軍事マニアにとって、英国はパラダイスだ。まず、ロンドン南部ランべス地区には、ゼロ戦や戦車が威風堂々と展示されている帝国戦争博物館がある。さらに、そんなおどろおどろしい名が付けられた博物館だけでは飽き足らず、この国立陸軍博物館まであるのだから。4月の結婚を控えて昨今話題を振りまいているウィリアム王子などが卒業した王立陸軍士官学校によって1960年に開館されたこの博物館は、日本人にとってはあらゆる意味で規格外。まずは、洗練された高級ショッピング街として知られるスローン・スクエア地区にあるという立地条件。次に、入場料無料という敷居の低さ。極め付けは、ユニークな企画展の数々。人気オーディション番組のタイトルにかけて、「果たして誰がX Factorを持っている?」とのキャッチフレーズとともに偉大な軍人たちの紹介を行うマニアなセンスに脱帽。一方で、戦場の再現シーンや、ナポレオンが使用した馬の頭がい骨といったリアルな題材も当然扱う。戦勝国の凄味を感じることができること、間違いなし。
National Army Museum
Royal Hospital Road London SW3 4HT
020 7881 6606
10:00-17:30(毎月第一水曜日は20:00まで)
Sloane Square 駅
www.nam.ac.uk
無料
日本人も知らないマニアな楽しみ
扇子博物館
マニアの興味は、概して、一般大衆があまり関心を注がない何かに対して向けられる。例えば扇子。日本であればともかく、ここは英国。クーラーさえ十分に普及していないこの国に、世界中から3500以上もの扇子を集めた博物館が存在している。博物館の解説によれば、18~19世紀の英国を含む欧州諸国では、東洋の文化への憧れを基としたオリエンタリズムが流行した。この期間に、インド、中国、日本といったアジア諸国から、あくまでも美術品として、扇子の文化が流入したという。そのコレクションを集めたのが、この扇子博物館というわけ。博物館というよりは、ごく普通の家の外観。館内では扇子の歴史を解説する展示物が設置されているのに加えて、専門家の指導による、扇子作りのワークショップが開催されている。また日本庭園を思わせるガーデンも併設されていて、ここでアフタヌーン・ティーを嗜むこともできるという風流さ。扇子は、暑い日にあおぐだけのものではない。日本人が知らない、そんな扇子の魅力があることを教えてくれる場所だ。
The Fan Museum
12 Crooms Hill, Greenwich London SE10 8ER
020 8305 1441
火〜日 11:00-17:00(日のみ12:00-)
Greenwich / Cutty Sark 駅
£4(子供£3)
www.thefanmuseum.org.uk
マニアと言えばやはりこれ
グリニッジ旧王立天文台
マニアの世界では最もメジャーな勢力となっている感のある天文マニア。ロマン溢れるその好奇心を満たしてくれるのが、グリニッジ旧王立天文台だ。天文台としての機能そのものは、空気の汚染などを理由として既に停止させてしまったが、天文博物館としての魅力はピカイチ。というのも、英国は、かつてこの分野において世界をリードする、いわば天文学先進国だったからだ。その証拠の一つに、グリニッジが「経度0度」に設定されているという事実がある。なぜそのような設定になったかという理由については、館内を訪れてからのお楽しみ。さて、同館にある展示物の内容は、大きく分けて「時間」「経度」「航海」の3つ。これらが、「天体観測」というキーワードの下に語られていく。さらには、17世紀後半から実際に天体観測が行われていたという「オクタゴン・ルーム」の見学はもちろんのこと、最新技術を搭載した天体望遠鏡も展示されている。隣にはプラネタリウムが併設されていて、天文マニアの壮大なロマンを満たしてくれること請け合い。
Royal Observatory
Blackheath Avenue London SE10 8XJ
020 8858 4422
10:00-17:00
Cutty Sark 駅
£9.50(子供£5)
www.rmg.co.uk/royal-observatory



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1939年3月29日、ロンドン西部生まれ。10歳で柔道を始める。15歳で学校教育を終えた後、電気技師として働く。18歳から2年間、軍隊に入隊。20歳で結婚。26歳のときにロンドン最古の剣道道場「念力道場」に通い始め、68年にミドルセックスで新たな道場(後の「無名士」道場)を設立する。これまで数多くの国際大会に出場。74年には欧州剣道選手権で団体1位、79年の世界剣道選手権では団体5位に入賞している。99年、7段位を取得。





大好きなシェフの、自慢のデザートなのだそう。
ないこだわりなのだとか。1階部分ではカジュアルな、けれども心のこもったパブ料理が、2階ではバラエティー豊かなダイニング・メニューが楽しめる。
ニオン・スープは、ずっしりとした食べ応えがあるふくよかな味。パブに居ながらフレンチ・ブラッスリーにいる気分が味わえる場所だ。
に挟まれたトフィー・アイスクリームを。何を試しても、これぞグルメと納得のオリジナル料理がそろう。
ハーフォード牛をメインに、低高温を巧みに使い分け、3度に分けて揚げたチップスと、付け合わせにまでこだわった、確かなホスピタリティーを感じる一皿だ。
絶たないのだとか。マスタードの入ったマッシュ・ポテトも、パイのお供にぴったりだ。また、できるだけ多くのメニューにオーガニック食材を取り入れているとのこと。ほっこり温まるにはぴったりの、落ち着いた空間だ。
フィッシュ・シチューなどシーフードが中心だが、マッシュ・ソーセージやステーキなどの肉類も。メイン・コースの一部は月~金曜までの日替わりで、デザートには、アッ プル・シュトゥルーデルにジンジャー・アイスクリームなど、季節にぴったりのメニューがそろう。この冬は、アイリッシュ・フードで温まってみては? 
きるサンデー・ローストが大人気。大きなロースト・ビーフを家族に切り分けるお父さんたちが何とも微笑ましい。子供も犬も大歓迎のパブなので、ぜひ家族そろってどうぞ。 
が並ぶ。またこちらでは、フランスのワイン畑に足を運んで、様々な料理に合うオリジナルのワインをプロデュースしている。軽すぎず、そして深すぎない口当たりの良い味、ぜひ食事のお供に。

1. 商店の看板が出せない
2. パラボラ・アンテナが 付けられない
3. オフィスに冷房を設置できない
4. テラスを設置することができない
5. 内装工事さえも禁止された
6. セント・ポール大聖堂の見晴らしを妨げてはならない





魅力はやはり、音の美しさですね。チェロの音色は、どこか人間の声に似ている気がします。そして音楽の持つ力。悲しいときに音楽を聴けば落ち着き、苦しい状況のときに聴くと希望がわきます。
「どうも、はじめまして。石坂です」── インタビュー前、そう言いながら満面の笑みを投げ掛けてくれた石坂さん。若き偉才チェリストとして世界が注目する音楽家の気さくさに、緊張で凝り固まっていた体が一気にほぐれた。終始和やかに進んだインタビューだが、投げ掛けた質問すべてに予想通りの回答が返ってきたわけではない。音楽家として悩める姿も包み隠さず言葉にするのだ。褒め称えられる彼の技量・才能は、そんな音楽に対するひたむきで誠実な姿勢に裏付けられているものだと確信した。この先の道のりも決して平坦ではないかもしれない。しかし、音楽への揺るぎない情熱を強力な味方に、彼はこれからも弦を弾き続けるだろう。








ロンドンにもある、今はクリスマス・ショッピングで賑わう大型デパート。革新的なデザインを広める建築事務所フューチャー・システムズが設計を手掛けた。 
街の象徴的な存在となっている、エディンバラ随一の観光名所。岩山の上に立っていることから、キャッスル・ロックとの別名を持つ。大晦日及び元日もオープンしている。
最初の建設から約2000年の歴史を誇る古城。19世紀に当時の人気建築家ウィリアム・バージェスが現在のビクトリア様式に改築した。 
売場総面積が10万平方メートル以上あるという、ロンドンで最大の大型デパート。クリスマス時期のイルミネーションと、年末年始のセールはもはやロンドンの風物詩。
英国人の間で最も愛されるクリスマス・ストーリー、「クリスマス・キャロル」などの名作を残した、文豪チャールズ・ディケンズの小説を原作とする心温まるミュージカル。
サウスバンク・センターの裏に、期間限定で特設テントを設置。サーカスとキャバレーが一体となった、大人の遊び。 
現英国王室の開祖と言われるウィリアム征服王によって、12世紀前半に建設された要塞。ロチェスターは、この城を中心としてできた城下町となっている。
欧州で年末年始にかけての恒例行事となっているのが、パントマイムという大衆演劇の観賞。英国の児童作家J.Mバリー作の人気作品「ピーターパン」が上演される。 

















赤ワインにシナモンやチョウジなどの香辛料を効かせた、ドイツのクリスマスには欠かせないドリンク。マーケットを訪れたら、まずはシナモンの香りに誘われて、湯気の立つ屋台でゴクッと1杯いかが?冷え切った体を芯から温めてくれる。グラスはたいていデポジット制だが、地域、年、屋台によってデザインが異なるので、記念に購入するのも良いだろう。
屋台の中でも目を引くのが、凝った細工の施されたツリー用のガラス玉。その昔、飾りとして一般的だったリンゴや卵に代わり、この玉が登場したのは中世の頃。ガラス工芸で知られるテューリンゲンのガラス職人たちが、流行らなくなったネックレスに代わる新商品として考案したのが始まりだった。見ているだけで心ときめくガラス玉、おみやげにどうぞ。
キリスト降誕の場面を表すクリッペは1223年、フランシスコ修道会の創設者、アッシジの聖フランチェスコがイタリアのグレッチョという街で生きた動物を使ってキリスト生誕を祝ったことに由来する。マリア、ヨゼフ、キリストの3人を軸に、受胎告知の天使や羊飼い、羊、雄牛、ロバなどが加わるものもある。
段々重ねのろうそく立ての頭にプロペラが付いたようなクリスマス・ピラミッドの発祥は、18~19世紀頃、エルツ山地の木工職人たちの発案で作られたと伝えられる。ピラミッドの各段には楽園やキリスト生誕、天使などをテーマにした場面が像で表現されている。周りのろうそくが灯されると、像や一番上の輪が回転する仕組み。



世界最高峰のオーケストラ、ロンドン交響楽団の演奏で収録した久石譲のベスト・アルバム。インターネットの人気投票を参考に収録曲を久石氏自身が選んだ。「メロディー+シンフォニー」から生まれたタイトル「メロディーフォニー」の通り、メロディアスな美しい楽曲がラインナップ。昨年発表した現代音楽の作家としてミニマル・ミュージックを強く意識したアルバム「ミニマリズム」の対とも言える作品。

定番料理のフォンデュは、通常2人前が基本だが、ここではメニューのうち3種類が1人前からサーブ可能ということで、チーズ・フォンデュ「モティ・モティ」と、ビーフのオイル・フォンデュにトライ。前者にはパンとジャガイモ、後者には7種類のソースが付いて、量、味ともに飽きないよう工夫されている。 付け合わせにお勧めされた千切りポテトの揚げ焼き、「レシュティ」(3.50ポンド)も自慢の一品で、カリッとした香ばしさが後を引く、危険なおいしさだ。
バラエティーに富んだ肉料理が楽しめるのは、2人前から頼める
主食は、「インジェラ」と呼ばれる厚みのあるクレープ状のパン。右手だけを使って少しずつちぎり、ラムの煮込みや生でいただけるビーフ、ほうれん草のオリーブ・オイル炒めなど、好みのメニューを包んでいただくのが伝統的なスタイル。それらが一同にプレートに盛り付けられた様子は、色鮮やかで見た目にもゴージャスだ。
室内を見渡すと、壁には風刺漫画家による政治家ポートレートが並び、本棚には彼らの自伝本がサイン入りで収められている。食事も長年愛されるメニューがずらり。キャベツの肉包みは、ゆっくり煮込まれた優しい味を、サワー・クリームの酸味とベーコン & ソーセージの塩気が引き立てる。前菜のニシンのマリネ(5.25ポンド)は、脂の乗った大きな切り身がワインと良く合い、すんなり胃袋に収まってしまう。他にも、煮込みシチューの「グヤーシュ」や子牛肉のカツレツなど、東欧のソウル・フードが堪能できる。
イート・インの常連客に一番人気があるのは、ライ麦パンで頂くオープン・サンドだ。トッピングは常時25~30種類ほどが用意され、スモークド・サーモンやニシンといったおなじみのシーフードを筆頭に、野菜やお肉系も揃う。スウェーデン料理として広く知られるミート・ボールやノルウェー産のサラミなど、各国を代表する食材が満載で、気軽に北欧の味を満喫できるのがうれしい。1月からは、野菜やベリー類をふんだんに使った新メニューのブレックファストも登場するので、ぜひお試しあれ。
日中は、グルジア名物の揚げパン風パンケーキが豊富なカフェとして重宝されるが、ディナー・タイムには、前菜と週代わりのメインが楽しめるアットホームなレストランに早変わりする。ずらりと並ぶアンティークの電話やシックなソファー、さりげなく飾られたアートなどは、オーナーがグルジアから買い付けたもの。個性的な空間を作り出していて、地元のアーティストたちが数多く訪れるというのにも納得だ。
串焼きのラムは絶妙の焼き具合で、柔らかくジューシーな仕上がり。締めは、アラブの一口パイ菓子「バクラバ」に、大盛りのフルーツ、コーヒーと、ボリュームたっぷりなので、このセットはゆっくりできる日のランチやディナーにお勧めだ。スタイリッシュなバーや、クッションを重ねた居心地の良いラウンジは夜に立ち寄りたい。
定番メニューは2種類あり、「ダディーD」はブラック・ビーンズを、「ファヒータ」は玉ねぎなどの野菜を使っているのが特徴。それぞれライス、肉の種類(チキン、ビーフ、ポーク)、サラダの内容などをチョイスして好みの一本をカスタマイズすることができるほか、野菜のみの完全ベジタリアン・ブリトーにすることも可能。サルサは3段階の辛さのレベルがあり、辛いものが苦手な人にはライムたっぷりのマイルド・サルサがお勧めだ。できたてをオープン・エアのテーブル席でいただけば、体はポカポカ、お腹はいっぱい。冬の寒さや買い物疲れも吹き飛ぶはず。
ねばねばとした質感が特徴の煮込み料理「モロヘイヤ」(6ポンド)や、ジューシーな骨付きラム肉を堪能できる「スペシャリティ」(6.50ポンド)など、ボリュームたっぷりの料理の数々は、どれもマイルドな味付けで、ライスとの相性も抜群。野菜を使ったメニューも充実していて、特に刻みパセリとミントがいっぱいのサラダやまったりとしたフムスは、軽くても奥の深い味わいに、ついお代わりを頼んでしまったほど。深夜までオープンしている上に、ほぼすべてのメニューが持ち帰り可能というフレキシブルさも魅力だ。






