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Sun, 08 December 2024

英国ゆるニュース

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イングランドでは7月1日からついに、公共の屋内空間を全面的に禁煙とする禁煙法が施行された。スコットランドや北アイルランドでは2006年から施行され、また欧州大陸に目を向ければ既にイタリアやスウェーデンでも同様の措置が取られており、愛煙家の肩身はますます狭くなるばかり。果たして世界は嫌煙主義へと向かっているのだろうか。日英両国のタバコ事情を知る在英邦人のご意見を拝聴するため、今回も街頭調査に出陣!

アンケート実施場所: らいすわいん前

大塚雄介さん(おおつか・ゆうすけ)
22歳、フリーター
自分自身は喫煙者ですが、タバコが健康に悪いというのは、もう否定し難い事実ですよね。しかもロンドンではタバコの値段が余りに高く金銭的にも辛いので、これを機会に禁煙に挑戦してみます。

西山ゆみさん(にしやま・ゆみ)
33歳、主婦
私はタバコを吸わないので禁煙法に賛成ですが、喫煙者は嫌がるでしょうね。法的な措置も有効なのでしょうが、結局は禁煙者と喫煙者がお互いに配慮するという姿勢が一番大切なのだと思います。

理子セイさん (みちこ・せい)
30歳、会社員
喫煙者には気の毒ですが、禁煙者には朗報でしょう。タバコのポイ捨てが増えるとかカジノのお客が減るとか言われていますが、新しいことを始める時にこういった懸念が出るのはしょうがないですね。

見浪千津子さん(みなみ・ちづこ)
34歳、会社員
喫煙者が屋外でばかり喫煙するようになって吸殻のポイ捨てが増えるのが心配です。日本と比較しても街中にある灰皿の数が断然少なく感じるので、これから対策が必要になると思います。

尾形佳香さん(おがた・けいこ)
26歳、学生
ロンドンには煙草を吸うのが好きな人が多いですよね。これからオフィスの外で煙草を吸っている人を多く見かけるようになるでしょう。屋外にも決められた喫煙スペースを設置した方がいいのでは。

的場千佳さん(まとば・ちか)
24歳、学生
「禁煙法」と聞くと、屋外までもが禁煙のように思ってしまい、分かりづらいです。禁煙法を施行するのであれば、その詳細を説明した広告が必要。また屋外での歩きタバコこそ危険だと思います。

植木麻由さん(うえき・まゆ)
23歳、学生
ロンドンにいる喫煙者のマナーは、ちょっとひどいと思います。灰皿を設置している場所が少なく、携帯灰皿を持参している人も今まで見たことがありません。禁煙法など意味ないのでは。

中西慎さん(なかにし・まき)
23歳、学生
喫煙の問題に関しては、喫煙できるスペース、禁煙者のみに許されるスペースなどをしっかり分ければいいだけのこと。吸殻のポイ捨てを増やす全面禁煙法は必要なかったのではないでしょうか。


在英邦人の間では禁煙法支持派が優勢。なかには「喫煙って迷惑」「喫煙者に対してタバコを吸うなと直接は言いにくいので、法律でまとめて禁止してくれて嬉しい」と、嫌煙丸出しのご意見が少なからず見られた。さらには禁煙法反対派の中にも、理由を問うと「煙草を吸えないためにイライラしている喫煙者と一緒に過ごすのが嫌だから」という人もいて、喫煙者のイメージってかなり悪い。また日本と比べて英国特にロンドンにはマナーの悪い喫煙者が多いとの意見も根強く、こういったネガティブなイメージに拍車を掛けているようだ。これに対して、禁煙法反対を掲げたのはやはり主に喫煙者。個人的には「禁煙法は不条理」と断じていた回答者の叫びが印象に残った。どうやら今回の禁煙法の施行は、タバコの存在に改めて注目を集めた挙句に、喫煙派と嫌煙派を対立させてしまう絶好の機会となってしまったようだ。

 

参照:「サン」紙、「デーリー・メール」紙ほか

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