「セレブリティー・ビッグ・ブラザー(CBB)」退場後のジェイド・グッディーお詫び行脚は超強行軍だった。事務所主導で展開されるテレビ及び一部の新聞を通しての自己弁護、自己反省に、神経を逆撫でされたメディアは多々。だって、ダビーナ・マッコール、ラッセル・ブランド、ダーモット・オリリーら同じ事務所の所属タレントたちによる生ぬるいインタビューでお茶を濁してるんだから。「セイブ・ザ・ジェイド」と思われても仕方ない。
タブロイド(特に「デーリー・ミラー」紙)や女性誌は、級友、祖母、元彼らを誌面に登場させて、「いじめっ子」「人種差別」ジェイドを証明すべく大合唱。イメージ修復にがむしゃらな事務所と、ジェイド下ろしでタグを組むマスコミの攻防はまさしく仁義なき戦い。特に後者は、無芸タレントに3年で10億円稼がせた自責の念もあるはずだ。
今回「CBB」でジェイドと母親を途中投入したのは、局側も最初から物議を醸すのを狙ってのこと。キレイですましたボリウッド・スターにZリスト・セレブが狂犬のごとく襲いかかるだろう図は火を見るよりも明らかで、確信犯以外の何者でもない。だから何万件もの苦情が来ようと政治家から圧力をかけられようと、「ノー・コメント」で押し通した。これもすべて制作側のプライドと視聴率アップのためだ。スポンサーが下りたのは想定外だったろうが。
それにしても女性誌「ナウ」の日和見主義には呆れる。母ジャッキーに「あのインド人め」なんて誌面で語らせておきながら、騒ぎが大きくなった途端、以前コラムを書いていたジェイドとは一切関係ないことを強調、そんでもって表紙に「ジェイド・ウィ・ヘイト・ユー」だって。一連の騒動を象徴する節操の無さだ。