ジョーダン、イザベラ・ハービー、ダビーナ・マッコール、ジェニファー・エリソン、ビッキー・エントウィッスル、ミッシェル・マクマナス、コリーン・マクローリン、キム・ライダー、ダーシー・バッセル、そして脂肪吸引疑惑のジェイド・グッディー。これみんな、最近フィットネスDVDを出した有名人たち。
ビキニ・シーズンに向けてなんとか脂肪を落とそうと必死な女性心理を狙ってこの時期、百花繚乱、いやまん延している。昔ケロンパがカチンコチン体操のダイエット本を出した時の疑問(うつみ宮土理みたいになりたい?)や怒り(ネーミングからすべて)が甦る。まさか英国ロイヤル・バレエ団のバッセルまで……。無念。
さかのぼれば80年代エアロビクスの火付け役となったジェーン・フォンダ(「JFのワークアウト」)、続いて90年代ジム & ワークアウト・ブームのシンディー・クロフォード(買いました「シェイプ・ユア・ボディ・ワークアウト」)が災いの元だ。彼女たちのビデオが売れに売れたものだから、「こりゃ、イケる」とミレニアムをとうに過ぎた今でも、相変わらずひっきりなしにB to Zリスト・セレブのフィットネスDVDがリリースされている。トレーナー代タダでシェイプアップし、ギャラも出る。三拍子揃った公私混同で儲けようという算段だ。今なら「ボリウッド女優美の秘密〜モダン・ヨガ」なんてタイトルでシルパ・シェティーが出したら、英印両国でバカ売れするんじゃないだろうか。
今後、肥満度の高い英米だけでなく、経済成長著しいインドや中国、ロシアなんかにセレブ版痩身DVDのマーケットが拡がる可能性は大。顔が知れてるハリウッド俳優なら、これでまたひと財産築けること請けあいだ。