少々気が早いが今年上半期のお騒がせセレブの一人はハリーに決まりだ。品行方正のハリー・ポッターじゃなくてハリー王子、「悪名高き」の不名誉な形容詞が付く方だ。
イラクに赴任が決まったハリー王子だが(時期はセキュリティーの問題で機密)、王位継承順位3位という高位の王族が戦地入りするのは、82年フォークランド紛争時の叔父・アンドリュー王子以来、四半世紀ぶり。まさかのことを考えどちらも次男派遣。しかも学業さっぱり(長男より更に)のやんちゃ坊主というのも共通点か。ともかくブルーズ・アンド・ロイヤルズの陸軍士官として、半年ほど前線につく。
それもこれも年明け早々から繰り広げられたハリー王子のドンチャン騒ぎが引き金だ。Mahiki、Cuckoo、Embassy、Boujisとメイフェアのナイトクラブを連夜ハシゴ。マドンナ夫婦が合流したり、飲み仲間のミュージシャン同士が取っ組み合いをしたりで連日マスコミを賑わせたことに、業を煮やした英国政府(直接は国防省)が、イラク派遣の切り札を出したと思われる。これで事態は収束かと思いきや、恋人チェルシーが卒業旅行中、年上テレビ・プレゼンターと密会しているところを押さえられ、ウォッカ&レッド・ブルで泥酔状態のハリー王子はパパラッチ襲撃(王室は否定)。因みに4年前にもこの女性との乳モミ現場を撮られている。懲りんな。
アドレナリン・タンバリンが止まらない22歳の暴走なのだろうが、これまでナチス軍服姿で仮装パーティー、美術試験不正疑惑、薬 & 酒依存と醜聞ありすぎ。すでに額の生え際にハゲの気配が忍び寄る好青年風の長男より、ぱっと見、ガラの悪いハリー王子の方が憎めないキャラクターではあるが、それにしてもだ。