男女格差の現実
英政府機関、機会均等委員会(EOC)の調査によると、下院議員が男女同数になるのに195年、FTSE100銘柄の会社役員で65年、収入からくる男女の年金格差が縮まるのに45年、パート収入では25年、フル・タイムで20年要するという結果が出た。英国でも社会的な男女格差はまだまだ大きい。
「大衆の鏡」テレビでそのことをよく示しているのが、視聴者の投票で決まるリアリティー番組だ。優勝者の男女比を見てみると、「ビッグ・ブラザー」過去7回のうち、男性6人(うちゲイ、性転換者各1人)、女性1人で、女性の優勝率はわずか14%(最新シリーズを除く)。「Xファクター」では、スティーブ・ブルックシュタイン、シェイン・ウォード、レオナ・ルイスの2:1で、2番手はすべて男性だった。
芸能人系「セレブリティー・ビッグ・ブラザー」では、お笑い芸人ジャック・ディー、テイク・ザットのマイク・オーウェン、ハッピー・マンデーズのベズ、シャンテール、シルパ・シェティと男3:女2。「ストリクトリー・カム・ダンシング」だと、BBCブロードキャスターのナターシャ・カプリンスキー、女優ジル・ハーフペニー、クリケット選手2人で2:2のイーブン。「アイム・ア・セレブリティー・ゲット・ミー・アウト・オブ・ヒア!」は、DJ、クリケット選手、ケリー・カトーナ、コメディアン、サッチャーの娘、元ボーイズ・バンドと4:2。芸能人の女性優勝率は40%と差が縮まった。歌やダンスといった芸事で競うものだと43%と更に接近。
但し、優勝に関係なく、ジェイドやジョーダン、ケリーの例を筆頭に、その後の活躍は女性が上。私生活の切り売りが条件なのが、ジェンダー・ギャップを表している?