芸能人が授賞式やパーティーなどで身にまとっているモノのほとんどは、ブランドからのレンタル。特に、数億円に及ぶこともある宝石類は、ハリウッド女優といえどもそう簡単には手が出せない。そんなわけで「無料借用」でキレイに見せたいセレブと、「太っ腹貸与」で宣伝効果を狙うブランドとの共存共栄が成り立つのだが、思わぬ落とし穴もある。
CHILDREN'S BAFTA用にハリー・ウィンストンから1億円強のブレスレットを借りたケリー・ブルック。賞の数日前に私的なパーティーで身に付け紛失し、弁償をめぐって双方の意見が対立、1年経った現在も未解決のままだ。また、14年前のアカデミー賞授賞式で同ブランドから6000万円のネックレスを借りたシャロン・ストーンは、これを「もらった」と主張。すったもんだの末、示談でなんとか決着がついた。昨年アカデミー賞だけでも総額230億円もの装飾品を女優らに貸し出したというこの高級宝飾ブランド、各人に護衛を付けていたにも関わらず、何点かのジュエリーが盗まれたという。
昨年、ベネチア映画祭の帰路ヒースロー空港で、カルティエのブレスレットなど総額1億円強のジュエリー入りバーキンをなくしたリンジー・ローハン。間もなくして、無事すべて手元に戻ったというからラッキーだ。
モデルの盗難被害では、イベント用にイタリア人宝飾デザイナー、ブルース・ホークセマから3000万円のイヤリングを借りたソフィー・ダール、自身の誕生日パーティーに英国宝飾メーカー、ブードルスから600万円のブレスレットを借りたソフィー・アンダートンら。
セレブも人の子、全部が全部、盗られたのかは眉ツバだ。